59. side GD ページ15
ス「ヒョン!!!ヒョン大変です!!!!!!」
今日の仕事は雑誌の撮影。
珍しく早めに楽屋に着いていた俺とヨンベだけど、やたらと焦った様子でスンリが楽屋に入ってきて驚いてるところ。
『なんだよ…朝っぱらからうるせぇ…「俺見たんです!!!!」』
俺の言葉を遮って、ものすごい勢いで話すスンリ。
『見たって…何を?まさか幽霊とか?(笑)』
そうからかう俺を無視して
ス「ヌナです!Aヌナを見たんです!!あれは間違いなくAヌナでしたよ!!!!」
そう、鬼気迫る表情で言った。
『お、お前、今なんて…』
ス「Aヌナを峨山病院の近くで見たんです!!1人で歩いてました!!!病院に入っていくところも見ました!!!!」
『それは…間違いないのか?本当にAだったのか?!』
俺の声にも、思わず熱がこもる。
ス「見間違いなんかじゃないです!だって、"Aヌナ!"って呼んだら振り向きましたもん!!」
『じゃあ本当に…』
ス「ホントですって!!でも何で病院に居たのかはわかりません……振り向きはしてくれましたけど、逃げるように走って行ってしまいましたから…」
A。
君は今、ソウルにいるの?
Aに…会いたいよ。
立ち上がって楽屋を飛び出そうとした俺を
ヨ「今行くのはマズイよ。もうすぐ撮影始まるし…」
そう言って止めたヨンベ。
確かにそうだ。
いくらAに会いたくても、仕事が入ってる。
レコーディングとか、編集とかならまだしも、
今日は撮影。俺だけ抜けるわけにはいかない。
『くっそ、何でこんな時に…!』
ヨ「ジヨン、落ち着けよ。撮影が終わったら会いに行けばいいだろ?病院にいるのなら、受付で訳を話して、連絡先教えてもらおう」
な?と、諭すような言葉に、大人しく座るしかなかった。
早く終わってくれ。
そんなことを思うのは、今日が初めてだった。
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ÑoëL(プロフ) - 雪ノ宮深音さん» ハッ!外すの忘れてました(;;)ありがとうございます! (2017年12月9日 21時) (レス) id: 148b97988e (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ÑoëL | 作成日時:2017年12月9日 4時