55. side GD ページ11
『それで…Aは今どこに』
ヨ「そこまでは俺も分からなかったよ…。社長も聞いてないみたいだったし。でも、Aちゃんは確かにジヨンのことだけを愛していたよ」
"Aは俺だけを愛していた"
この言葉を……心のどこかでずっと待っていたような気がする。
Aと付き合っていた1年間を、嘘じゃなかったって認めたかった。
それがやっと…現実になって。
嬉しいはずなのに、複雑な気持ちになった。
『会いたい…どこにいんだよ、A…』
ヨ「俺ができるのはここまで。このあとどうするかは、ジヨン次第だよ」
『あぁ…本当にありがとう。やっと前に進めそうな気がするよ。ほんと…』
そこまで言って、また言葉を詰まらせる俺に、
ヨ「頑張ってね?応援してる」
そう言って、ヨンベは笑顔で部屋を出て行った。
Aに……会いたい。
でも、どこにいるかわからない。
『くっそ…』
会いたいのに会えないこのもどかしさ。
ハッと思いつき、Aのケータイに電話をかけてみた。
が。
「おかけになった電話番号は現在使われておりません…」
電話口の向こうからは、そんな無機質なアナウンスが聞こえてくるだけだった。
『あぁ〜〜くそっ!』
やっぱり2年経っても俺は、Aのことを忘れられなくて。
会って思い切り抱きしめたいと、心の底から思っていた。
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ÑoëL(プロフ) - 雪ノ宮深音さん» ハッ!外すの忘れてました(;;)ありがとうございます! (2017年12月9日 21時) (レス) id: 148b97988e (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ÑoëL | 作成日時:2017年12月9日 4時