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SIDE MAKOTO.H
ハンカチを落として気分が下がっては
いたものの…開店前に間に合ったの何日振りだろ。
なんて考えつつ店内に入ると
自分を除いて14人のメンバーが揃っていた
｢今日はまこっちゃんの勝ちやな〜｣
｢陣さん、翔平さん未だ来てないんですか？｣
｢ん〜もう少ししたら来ると思うんやけど…｣
…
｢ふあ〜あ、御早うございま〜す…｣
大きな欠伸をしながら入ってきたこの男の
名前は浦川翔平
この店で俺と一位、二位を争う
遅刻の常習犯。まあ、一位の座は
仕方なく翔平さんに譲ってやりますよ
周りから素っ気ないとか言われてるけど
こう見えて優しいんすよ 俺。
こんな所で優しさ見せんなって話なんすけどね(笑)
とまぁ、こんなカンジでいつもと変わらぬ
朝を迎え開店時間が迫る中 少し時間があったから
今日着ていたジャケットの歴史を調べていると
健太さんに声を掛けられた。
｢壱馬とまこっちゃん暇でしょ？
買い出し行ってきてくれない？｣
｢ええっと〜…暇っちゃ〜暇ですけど
暇やないです…｣
｢やっぱり暇？はい、じゃあ行った行った〜！｣
｢暇ですけど暇やないんですってば！｣
二人のくだらないやりとりを見ながらも
健太さんに背中を押され壱馬さんの道連れとなり
泣く泣く買い出しへ行くことに…そして今に至ります
｢なんで俺らが買い物に行かなあかんの？
てか買い物行く必要あるん？｣
｢そんな事言ってると健太さんに
叱られますよ………あ。｣
｢ん？どないしたん。｣
｢ああ！M.Hさん！｣
"M.H…？"と呟き首を傾げながらも
必死に思い出しているとそれはハンカチの
刺繍のことだとわかった。
また会えたのも何かの縁？と
心の奥底で思っていると彼女は俺の所に
駆け寄ってきてハンカチをバックから出し、
渡すと笑いかけてくれた。
それに返すように俺も笑顔を見せる
｢あ、ありがとうございます！
ずっと探してたんです。｣
｢お〜良かったやん慎。
こんな美人さんに拾って貰えて｣
…終盤、正直に言うと壱馬さんとの
話の内容はあまり記憶にない。
気づくと彼女に店の方を指さしながら
｢ねえ、この後暇？
俺らの店見ていかない？｣
と無意識に誘ってしまっていた
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作者名：カレン | 作成日時：2017年7月21日 15時
