溺レル (ページ12)

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朝を迎えて、午後からの出勤にも関わらず
時刻をスマホで確認するとAM8:00。

"未だ寝れるじゃん"なんて思いつつ再び
眠りに就こうとするとLINEの通知音が
部屋に響いた

目を擦りながら画面を見ると

'慎さん'の文字

即レスするのもあれだし、返信を後にした

それから数時間が経ち、起きると10時32分。
"はあ～よく寝た！"と言いながら洗面所へと
向かい、洗顔し髪を巻いて普段よりかは少し
手抜き気味のメイクを施し服に着替えて
家を出た

.

会社に向かう途中に近くのコンビニへ寄って
朝食兼昼食を買い、そのまま仕事が始まった

休憩時間になり、デスクで先程買った
昼食を食べていると後ろから誰かに声を
掛けられた。呼ばれた方へと体を向け
目線を上げると立っていたのは小森くん

｢どうしたの、小森くん｣

｢いや特に何もないんすけど…｣

｢あ！今日誕生日だったよね？｣

｢覚えてくれてたんすか～？やばい、嬉しい｣

｢当たり前じゃん、可愛い後輩の
年に一度の誕生日だもん。…そうだ、
今度ご飯食べに連れて行ってあげるよ｣

｢え、まじすか？めちゃくちゃ嬉しいっす(笑)
楽しみにしてますね。｣

｢佐野に奢って貰おうね♡｣

｢玲於も一緒にか、二人が良かったんですけど
ダメですか？｣

そう言って私の目線までしゃがんで
聞いてくる小森くん。流石だな～、甘え上手。
偶には二人で行くのもアリ？

｢良いよ、それじゃあ予定組んでおくから
また後日連絡する｣

｢よっしゃ！楽しみ過ぎて夜も眠れないな～｣

と可愛い言葉を言い残して去っていった
小森くんを見て思わず笑みを零した

今日は午後からの出勤だったため、帰りは
いつもと比べたらかなり遅い

今は～大体21時過ぎくらいだと思う

暫くスマホ見てないし時間も気にして居なかった
ため何時間ぶりに開いたんだろ。と考えつつ
画面を見るとあの人の名前が表示されている

記憶を遡ること9時間前
そういえば私、二度寝して返してなかったんだ

通知を開くと'今日、店来れる？'とメッセージが
着ていて今から急げば間に合う！

と思い全速力でタクシー乗り場へと
向かい行き先を伝えて店へと急いだ