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ハンカチを拾ってまた会えるかな
なんて考えつつそれをバックの中に
しまい約束の場所へ急いだ
｢ごめん、遅くなって！｣
｢Aは遅刻の常習犯だから仕方ない、
許してあげよう〜｣
"常習犯じゃないし！" "どの口が言ってるの？"
と口論をしつつもその後仲良くジュエリーの
お店に行ったり 来週の日曜にある友人の結婚式で
着ていくドレスを見に何件もお店をハシゴしたりした。
｢お昼近いし、そろそろランチにしよう？｣
｢うん、そうだね〜…ってアレ？
こんな所にお店あったっけ？｣
｢出勤する時毎日ここ通ってるけど
初めて見た…｣
…
その店の名前は
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿魅 〜miiru〜
｢ミ……ビ…ミビ………｣
｢ミイルね、笑 よく見て miiruって
書いてあるでしょ？｣
｢ミールね、ミール！！｣
と話していると二人の男性が店内から
回転式のドアを押し喋りながら出てきた
｢なんで俺らが買い物に行かなあかんの？
てか買い物行く必要あるん？｣
｢そんな事言ってると健太さんに
叱られますよ………あ。｣
｢ん？どないしたん。｣
｢ああ！M.Hさん！｣
"M.H…？"と首を傾げつつ私を見つめる
彼の元へ駆け寄りバックの中から
ハンカチを取り出し "これ！"と言って
渡すとその彼は口角を上げ微笑んだ。
｢あ、ありがとうございます！
ずっと探してたんです。｣
｢お〜良かったやん慎。
こんな美人さんに拾って貰えて｣
｢壱馬さん、うるさいっす。
そろそろ口塞ぎますよ｣
｢え、キス？キス？♡｣
壱馬さん？って人と慎さんって人…は
兄弟の様に仲が良く見ていて微笑ましくなった。
そんな二人の話を聞きクスクス楓と笑っていると
｢ねえ、この後暇？
俺らの店見ていかない？｣
｢ホストクラブやけどな、(笑)｣
楓と目を合わせ小さく頷き"見るだけなら…"
と呟くと壱馬さんと慎さんに腕をとられ
躊躇いつつ店内に一歩、また一歩と足を踏み入れた
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作者名：カレン | 作成日時：2017年7月21日 15時
