極悪少女__HSJ (ページ37)

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慧side

《命に別状はありません…が、いつ目覚めるかははっきりとお答えできません。》

病院に連れてきてすぐ先生に言われた言葉

命に別状はありません、と言われたけど目の前のAが起きない限りはこのまま起きないんじゃないか、と不安が募る

知「大丈夫、絶対起きるから」

伊「ん、」

俺の不安を悟ったのか耳元でみんなには聞こえないように言ってくれた知念

みんなの方を見るとそれぞれ考え事をしているようだった

山「紅龍の倉庫、前赤龍が使ってたとこの奥にあるもうちょっと大きめのとこ使おうか、」

みんなが一斉に山田の方を見る

こいつ、空気読めないのか？

みんな顔に出てる

それは多分俺も

山「Aって一人暮らしなんだろ？絶対夜とか寂しいよな、俺だったら寂しいもん」

誰も返事しないのに話し続ける山田

山「あ、そうだ。倉庫の2階部屋が5つあるからみんなでルームシェアしよっか」

ﾊﾟﾁｯ！

もう、みんな綺麗な2度見したね〜??

自分も含めみんな山田の発言に顔で反応する

有「山田、お前こんな時になんでそんな話するんだよ」

山「Aは絶対起きるからさ？起きてからのこと考えようと思って。A、起きたら“ほんと心配かけてごめん…!!!”って謝り倒す思うからさ、“俺らはAが起きるって信じてたよ”って言ってこの計画を言いたいな〜って思ってさ。」

空気読めないんじゃなくて山田なりの気遣いだったんだよな

伊「5部屋あるんでしょ〜？おれAと同じ部屋できーまり！」

山田に乗るように話を進めた

『ん……ぃ、た……』

ナイスタイミングでAが目を覚ました

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