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言われた飲み物の商品名を思い出しながら一つ一つ購入ボタン？を押していく。
だんだん量が溜まって来て持つのが辛くなってきたな…
｢その量一人で運ぶのか？｣
｢？ そうですけど…｣
｢俺達も手伝うよ！｣
｢い、いえ！TRIGGERのお二人の手間をかけさせる訳にはいきません！
それに私が勝手に行動してるだけなので…！｣
8本のペットボトルを持った状態で焦るとつい落としてしまいそうだ。
そう思ってると2人が持ってるペットボトルをひょいっと持っていく。
｢ほら、どこの楽屋だ？｣
｢本当に大丈夫です…！｣
｢早くしないと楽屋にいる人困っちゃうんじゃない？｣
｢うっ…えっと、IDOLiSH7の楽屋…です…｣
｢あいつらのマネージャーって紡だろ？
手伝いかなんかか？｣
紡って、小鳥遊さんの事だよね…？
やっぱり仲良いんだろうか…？
｢申し遅れました、最近小鳥遊事務所で働き始めさせて頂きました
瑞野Aです。｣
名刺を出そうと思ったが両手はペットボトルにより塞がれていて取り出すことが出来ない。
名乗り忘れていたのに、さらに名刺も渡せないなんて…
｢名刺…楽屋戻ってからでもいいでしょうか？｣
｢あ、気にしなくても大丈夫だよ！｣
｢そんな落ち込むなって。｣
｢あ、Aちゃん長い髪すごい綺麗だね！｣
｢！ 本当ですか？｣
｢うん！｣
長い髪を褒められただけで勝手にテンション上がるとか私って簡単なのかななんて思ったけど簡単かもしれない。
だって、この長い髪は…
｢ほら、着いたよ！
ペットボトル持ってるから開けてもらっていいかな？｣
｢あっ、はいっ！｣
持っていたペットボトルを一度預けて楽屋の扉をコンコンっとノックする。
中から返事が聞こえたことを確認してから
｢瑞野です、入ります。｣
といって楽屋の扉を開けて2人を通した。
大アイドルのTRIGGERの2人にペットボトルを持たせるという罪悪感を感じながら。
｢おまたせしました！
八乙女さん、十さんありがとうございます！
お手を煩わせてしまい申し訳ありませんでした…！
次からはエコバックか何かを持参しておきます！｣
｢いえいえ。｣
｢つ、十さん！！
おおお、お久しぶりです今日は…｣
逢坂さんがあそこまで動揺してるの初めて見た…！
｢壮五君！久しぶり、今日はよろしくね！｣
｢おーい、この飲み物誰んだ？｣
｢あ、それ俺のー｣
｢お前かよ、ほら。｣
…このグループ、本当に仲がいいんだ。
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作者名：稜樹彩葉 | 作成日時：2017年11月2日 8時
