Don't let me cry.【IDOLiSH7】 (ページ6)

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｢様子を見に言ったらあなたは教室の真ん中で視線浴びながら昨日の人と話していますし、胸ぐら掴まれてますし…

ここまできたら言いたいこと、分かりますよね？｣

言いたいこと、まぁつまり言えってことだろうな。

現場を見られたなら、どう足掻いても隠しようがないため話すことにした。

｢真鍋さん…さっき話してた人の親が番組のスポンサーやってるみたいで、IDOLiSH7を真鍋さんの権限でその番組に出させないって…｣

出させないっていうのは伝えた。
原因は、私のことは何故か言えなかった。

大荷物だってこと、自覚してるのに捨てられることが怖い。
これ以上重くなったら持てなくなって捨てるって、そう言われるのが凄く怖い。

｢はぁ？！なんで？！｣

｢四葉さんあなた話聞いてました？｣

｢そーじゃなくて、なんで出させてくれねぇの？｣

｢それは彼女が…
あぁ、なるほど。

Aさん、彼女はなぜIDOLiSH7を出させないか言っていましたか？｣

｢…わかんない｣

｢とりあえず対策を取らないといけないですね…
どのの番組のスポンサーかわかります？｣

｢…えっと________

________

____

いっちゃん曰く、真鍋さんの親のスポンサーはかなり有名なところのスポンサーらしい。

何回かその番組にもお邪魔していたのに、私のせいで…

いっちゃんは気にしなくていいなんて言ってたけど、人気番組に出れないことは多少であれファンなどに影響を与えるだろう。

放課後になり、そんなことを考えながら帰る用意をしていた。

｢あ、今日テレビ局遊びにおいでよ！
TRIGGER来るよ！｣

そんなこと言って自分を中心にクラスを回す真鍋さん。
でもそれは親の力を貰ってるだけで彼女の力なんかじゃない。

それに、テレビ局は遊び場なんかじゃないのに。真剣にやっている人に失礼じゃないのか。

そんなこと言ったらまたクラスでの事が酷くなりそうで言わないでおこうとおもうけど…

口から滑り出そうになる前にさっさと教室から出ようとする。

教室から出る直前に

｢あー、瑞野も確かテレビ局に来るんじゃねぇかなぁ？｣

そんな気になる言葉を、真鍋さんは残した。

｢3人ともおかえりなさい！
じゃあ行きますよー｣

車に乗り込むと小鳥遊さんがいつものような笑顔で出迎えてくれる。
この笑顔きっと買えない値段だろうな。うん。

そんなどうでもいいことを考えつつ、私は助手席に乗らせてもらいスケジュール表を開いた。