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｢あなた馬鹿なんですか馬鹿なんですね。｣
｢なっ…！馬鹿じゃないっ！！｣
いっちゃんって絶対に私に馬鹿馬鹿言い過ぎだと思うんだけど！
だって高校入ってから一回何回言ってるんだろうって気になって数えてたけどもう数えるの諦めるくらい言われたよ？！
｢兄さんが担当じゃなくても一応あなた寮に住んでいるんですから受け取る資格あるんです。
なのに朝も夜も食べないですし皆心配しているんですよ？！｣
｢え、そうなの？｣
｢あなた、寮に来てから最初の晩ご飯と兄さんの担当の時の食事、お弁当以外何か食べてました？｣
｢…あ、1度王様プリンを四葉さんに貰いました！！｣
｢…｣
無言の威圧が私に送られてくる。
怒りを通り越して呆れた顔でいっちゃんは口を開いた。
｢…また体重落ちたんじゃないんですか？｣
｢知らないよ、そんなに測らないし…｣
｢全く…そこに座ってください。｣
｢え、なんで？｣
｢人が来るまで軽く話をしようかと。｣
｢それ絶対長いお説教だよね？！｣
｢床に座らせないだけマシだと思ってください。｣
｢嫌だぁぁああっ！！｣
私たちと、一部の先生しかいないであろう校内に私の悲痛な叫びが響き渡った。
それから40分くらい。
クラスの人が1人来るまでいっちゃんのお説教は続きました。
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かなりぐったりしながらも、昼休みになったのでお弁当と飲み物を机の上に出しラビットチャットことラビチャを確認すると、1件四葉さんから連絡が来ていた。
環一緒に飯食おー。
そのシンプルな文でも、一緒にご飯を食べようと私に言ってくれることがかなり嬉しかった。
瑞野A私でよろしければご一緒させていただきたいです。
｢瑞野｣
その幸せで温かい気持ちが一瞬で恐怖で冷たい気持ちに変わってしまった。
気づいたら目の前に立っていた真鍋さん。
ラビチャの返信をしていたせいで気づかなかったが、よく見るとすごいいい笑顔でこちらを見ていた。
｢なに？真鍋さん。｣
｢お前の担当してる…IDOLiSH7だっけ？
私のお父さんがスポンサーのとこ、出させないから。｣
｢なっ…どうしてっ？！｣
思わず大声で問いかけた。
私の大声を聞いたことがないクラスメイト達は驚いた表情を見せてこちらを見ていた。
くっくっと笑っている真鍋さんはすごく楽しそうで。
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作者名：稜樹彩葉 | 作成日時：2017年11月2日 8時
