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｢皆さん、お疲れ様でした！｣
｢お疲れ様です！｣
皆はあれだけ踊ったのにあまり疲れた表情は見せず、疲れたというよりかは…楽しそうだ。
｢マネージャー！じゃ、分かりずらいんだ！
Aっ！俺格好よかった？！｣
｢七瀬さんはいつも通り天然でしたよ！｣
｢えーっ！！｣
｢そりゃあそうでしょう…いきなりフリートークでバナナの皮って踏んだらやっぱり転ぶんだよねって言うあたり…｣
｢だって最近ナギと見たまじかる☆ここなで転んでたんだもん！｣
学校のことはさておき、仕事はそれなりに順調だった。
腕時計に目をやり時間を確認して
｢皆さん！そろそろ着替えてください！｣
そう、声をかけた時だった。
｢え、瑞野？｣
IDOLiSH7の誰かでも、小鳥遊さんでも無い。
だけどその声は聞き覚えがあった。
｢やっぱ瑞野じゃん。
何？マネージャーかなんかやってんの？｣
｢…うん、小鳥遊事務所でマネージャーをやらせて頂いてます。｣
名前は知っているだろうけど名刺を流れ作業でそっと差し出した。
ふーんといって名刺を投げ捨て私を見る。
…彼女は、クラスメイトの一人だ。
クラスの中でもいわゆる中心的人物だろう。
確かお父さんがなんかの番組のスポンサーだとか自慢してたな…
だったらこの場で会うこともなんとなく納得がいくものだろう。
｢お前なんかが出来るんだね、クラスではあんなに浮いてるのにさぁ｣
皆に聞こえるように話さないでほしい。
なんか不快な気持ちにさせてしまいそうで。
｢浮いてるっていうか、もうそんな問題じゃないもんね？｣
ニヤニヤ楽しそうにしている彼女に、反論なんてできない。
実質その通りで何も言い返せない。
…私はただ手を強く握るしかできない。
｢あの。
私達のマネージャーに何か。｣
｢一織、さん…｣
｢彼女を傷つけるようなことしたら、私たちが許しませんけど？｣
そういって私を守るように前に出る。
クラスメイトは一瞬怯むものもにっこりとした笑顔をこちらに見せた。
｢いえ、そんなことはありませんよ〜！
私、瑞野のクラスメイトの真鍋瑞希と言います！｣
｢へぇー！クラスメイトかー！｣
｢三月さん…｣
私の肩に手を置いてみっちゃんも前に出てきた。
｢これからもAと仲良くな！
ほらお前ら！行くぞー！｣
｢じゃ…じゃあね、真鍋さん｣
そういって一礼してから楽屋までついて行った。
ふと後ろをふりむくと彼女は殺意に満ちた目線をこちらに向けていた。
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作者名：稜樹彩葉 | 作成日時：2017年11月2日 8時
