NoiSe【IDOLiSH7】 (ページ5)

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夢 -4- ページ5

｢ここまで酷いならあまりソファーで休ませるというのもな…｣

｢だったら俺のベッド使ってください！｣

｢陸。起きてたのか？｣

｢はい、俺…なんかこの子のこと気になるというか…
前から知ってたような変な感じがして…
うまく伝えられないんですけど…｣

｢まぁ、そこまで言うならなー
それにリクなら大丈夫だろ。｣

｢とりあえず陸の部屋連れていくな！｣

｢はいっ！ありがとうございます！｣

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Side You

ふわふわした感じがする。

熱あるのかな、熱いのに寒い。
ここはベッドの上？

薄く開いた目に一番最初に入ってきたのは赤い髪の毛だった。

｢…あ、目覚めた？｣

｢っ！！？｣

…まず、整理しよう。
ふわふわした感じで目が覚めて、推しの顔が…目の前…

うん待って？！なんで？！

｢よかったぁー…
君、2日も目が覚めないから心配したんだよ！
熱も下がらないし…｣

｢あっ、の…話についていけないというか…
なんで僕はここにいるんですか？！｣

だって、僕は…
頭が潰れたような…あの音だって覚えてる、それになんか変な声が聞こえてきたのも。

意識がなくなってそれで…？
今は意識があって…しかも…

｢覚えてないの？
君、公園で大和さんに助けられたんだよ！｣

｢…それは、覚えているような気がするんですけど…｣

｢？｣

｢…あの、僕の荷物とか何も落ちてなかったですか？
僕、えっと

なんで…なんで僕は…｣

なんで僕は生きてるの？
胸に当てた手が、心臓が動いていることを確認させてくる。

ここで、生きろってこと？
助けるってこういうこと？

僕はきっとそれ理解できるほど頭は良くないのに。

僕の家は？どこかに通ってるの？働いてるの？
そんな疑問が、不安が僕の中で生まれていった。

｢起きたばっかりでそんなに無理したらダメだよ！
とりあえずなにか温かいスープ持ってくるから待ってて！｣

｢あっ｣

扉が閉じられたあと、僕は周りを見渡して自分のものだと思われるカバンを見つけ、寝かされていたベッドから抜け出し中を漁る。

だけど中に入っていたのはスマホとよく分からない薬と呼吸器みたいなものだけ。

…なんなんだろう、これ。

僕は貧血と偏頭痛以外変な病気持ってた記憶なんてないけど…
よく見たら丁寧に手当されてるし、おでこに手を当てると冷えピタも貼ってある。

これは、きっと夢なんだろ…う…