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意 -5- ページ16

「そう言われましても僕もわからないことばかりで…」


死んだ理由とか?
…そんなの僕一人で抱えていた方が楽だよ。

他人に頼るほど落ちぶれてはいない…はず。

でも、結局僕は逃げたんだった。
だからって人に話してその人が考え込んだりしたら怖いし…


「確か、高いところから落ちて死んだんだと…
うろ覚えですけど…」

「どうして高いところから落ちたんですか…
なかなかそんな機会ないと思いますけど。」

「せっ、先生の手伝いで屋上にいて友達とじゃれてたら落ちた…的な…」

「馬鹿ですね。」

「ありがとうございます。」

「いや、褒めてないですけど。」

「あっ、すいません」


いおりんに馬鹿って言われたのが嬉しくてついありがとうございますっていってしまった…

だって!

好きなゲームのキャラにバカなんて言われてみたいじゃん!!


「他に何かないんですか?」

「特に心当たりはないです」


誰だって、いじめられることくらいあるだろうし。
親だって普通…
ただのその辺にいるじょしこーせーだったはずなのに…


「とりあえず今のあなたは演技みたいなんですよね。
私的にはそれが気になります。」

「だって本音出したら引かれかねないんですもん…」


本音なんか出したら永遠にアイナナ語り始めるよ?


「じゃあ1分でいいんで本音で何か話してみてください。」

「え」

「3、2、1。はい。」

いおりんの片手にはスマホのタイマーで1分計られていて、僕も咄嗟に語り始める。


「なんで僕IDOLiSH7のメンバーの人と会話してるの死ぬの?死んだよ尊い好き無理…
だってもう顔もいいし優しいとかダメージデカいって語彙力消えるわ…
りっくんは絶対天然発動させてくるだろうしぜっったい天使でいおりんは馬鹿って…あなた馬鹿なんですかって1回は言われたいとか思ってたけどほんっとうに言われたらもう無理愛してる…
現実なんかもう戻りたくない夢ならもう覚めないで…
三月君は小さくて可愛いとか思ってたけど僕との身長差感じたし環くんは環くんだしそーちゃんはそんな環くんを優しく見ているし流石MEZZO"…
ナギは本当に顔綺麗すぎて吐きそうだし大和さんはお兄さん感出しすぎて怖い、いや大好き愛してる…」


ピピピッ!!

ほとんどよくわかないことを言っているところでタイマーが鳴る。
そして、我に返っていおりんに目線をやると目を見開いて驚いてる。

さぁっと血の気が引く感覚が僕を襲った。

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作者名:稜樹彩葉 | 作成日時:2018年2月1日 7時

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