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｢皆さん、お待せしました！｣
皆それぞれに紅茶を配るだけでも緊張してしまう私は可笑しいのだろうか。
いや、おかしくはないだろう。
だって…こんな皆さん美しいんですよ…？！
1度おぼんを置いてそれぞれに配る。
緊張して震えてしまったせいか…
｢あっ｣
すっ転んでしまった。
やばい、コップ…！！
｢っ…危なっかしい人ですね！｣
｢いっ…いっちゃん…｣
いっちゃんは、紅茶は零してしまったものの私を片手で受け止め、さらにはコップまでキャッチしていた。
｢あなたのその危なっかしさはいつ直るんです？｣
｢ご、ごめん…｣
｢七瀬さんで何故か同じような人を見たことあると思ったら身近な人物じゃないですか…｣
｢俺そんな頻度にマグカップ壊さないもん！｣
…七瀬さんそんなに天然なの？
なるほど、そこもアピールポイントか…って違う。
｢ごめんなさいです…｣
｢すいません、私ちょっと事務所の方で会議が…！
紅茶のコップの方は私が片付けておきますね！｣
…マジか。
このアイドルの中に私一人一般人ってなかなか辛いものがあるよ？！
｢おー、行ってらっしゃい！｣
｢頑張ってね！｣
｢たっ、小鳥遊さ…｣
置いてかないでぇぇえええっ！
ガチャンッ
その音とともに、事務所のドアは無残にも閉じられてしまったのだった…
｢じゃあAさん、お願いします。｣
慈悲もないないっちゃん。
｢…どんなに語彙力無くても頑張って理解してくださいね。
理解出来なくてもいっちゃんがなんとかしてくれるはずなんで。｣
｢なんで私頼りなんですか。｣
もう心が折れた感じがする…
とりあえず出来るだけ顔見ないでいよう、うん。
｢前回のライブ…というか今までのライブは凄くよかったです。
だんだん成長しているように感じます。
ですが、私がたまに思うのは七瀬さんが苦しそうに見えるんです。
苦しそうというか…えっと、もしかして喘息か何かをお持ちですか？
それでしたらライブのこういう所などで1度休憩をとるなど…
あっ！あと二階堂さん、遠慮せずもう少し前に出てくださっても大丈夫です。
ちゃんと二階堂さんのファンもいるんですからもう少し六弥さんみたいにファンサしてもいいと思いますよ！
でも六弥さんはファンサでたまにほかの人のこと邪魔してますよね、IDOLiSH7のサインとか決めたらどうでしょう？
あと________…
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作者名：稜樹彩葉 | 作成日時：2017年9月23日 23時
