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次々とクラスメイトが登校し始める。
私は机に突っ伏し両耳にイヤホンを着けたまま寝る体勢に入った。
｢瑞野さーん、ねぇねぇ｣
｢無駄だよ、寝てるじゃん｣
｢えーっ！というかなに聴いてんの？｣
｢え、なんだろ？
スマホは画面真っ暗だし…｣
｢こっそり片耳だけ聴いてみちゃう？｣
聞こえる会話は本当に嫌な雑音だ。
しかも殆どまともに話したことの無いイヤホンをこっそり取って聴くなんて常識知らずもいい所じゃない？
片耳のイヤホンに手を触れようとした時私はゆっくり眠そうな顔を意識して上げる。
｢えっ、あー…おはよう瑞野さん｣
｢おはよう、なんか用かな｣
｢う、ううん！起こしちゃってごめんね！｣
｢そっか｣
はぁー…
危ない危ない。
｢い…す。｣
イヤホンをしてて聞きづらかったけど、女子がキャアアアと言うもので。
なんだろうと、ドアの方を見たらいっちゃんが立っていた。
ビックリして目は覚めたしイヤホンも取ってしまった。
｢Aさん、今時間大丈夫ですか？｣
｢えっ、私？｣
な、なんだろ…
やっぱり昨日のイベントのゴミ拾いで遅くなっちゃったからかな…？！
いっちゃんのお説教長いんだよね…
というか、今まではこうやって会いに来るなんてこと…無かったのに…
｢えっ…瑞野さんって一織くんと知り合いなの…？｣
｢マジ…？｣
うわ、あとで問い詰められそう
まぁそんなことよりまずはいっちゃんかな。
いっちゃんがまた泣きそうなら私が…
私が、慰めてあげなくちゃ。
________
______
｢すいません、いきなり呼び出してしまって｣
｢ううん、大丈夫だよ！｣
とりあえず人が少ない階段の踊り場に移動してきた。
いっちゃん制服似合うなぁ…
学校でなかなか会うこと無いから新鮮だ…
こっそり隠し撮りをしたいくらい。
｢毎回ライブに来てくれていますよね。｣
｢えっ、うん。｣
｢それなら、ライブの感想だけじゃなく改善点…どう魅せたらもっと私たちが輝けるかどうか教えてくれませんか？｣
私が…IDOLiSH7を輝けるか教える…？
｢えっと、あなたが私の身近な人で…頼れるからお願いしているんです。｣
なんで、私なの？
嫌って訳では無いけど…
私は、そんなに頼れる人じゃないのに。
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作者名：稜樹彩葉 | 作成日時：2017年9月23日 23時
