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｢っ…はぁぁぁ…！｣
今日も本当に格好よかった…！
軽く汗だくで
みっちゃんもいっちゃんもなんであんなに顔整ってるんだろ羨ましいな…
みっちゃんが女装したらぜったい可愛いのに…
そう考えながら誰もいないステージを眺める。
周りの観客がいなくなったことを確認し、最後にゴミを拾い始める。
こんなことしてるのは多分私くらいだろうな。
スタッフさんにも顔覚えられて仕事が減るし良いかなっていう感じで放置されている。
…ありがとうございます！
｢よし、こんなもんかな！｣
大体掃除し終わり、ステージ前のど真ん中あたりで席を見渡す。
あとはこのゴミ袋をスタッフさんに渡すだけかな。
ゴミ袋をしばる際、次のイベントも楽しみだなぁとワクワクしてきてしまう。
そんな呑気なことを考えていると、ステージの方から聞こえた。
｢環、本当にステージ上に落としてる！｣
｢あー！本当だ！！｣
｢…っ？！｣
なっ、なんでライブを終わらせたIDOLiSH7が…！
思わず反射的にしゃがんじゃったんだけどお願いします気づかないで…
｢四葉さん、いつも気をつけろとあれほど…
って、まだ残っている人がいたんですか。｣
ひぇ、バレてる！
いっちゃん鋭い！！
｢ごっ、ごめんなさい！｣
｢…｣
｢いっ、いっちゃん怒ってます…？｣
｢スタッフさんが言ってた掃除のボランティアってあなただったんですね。｣
｢え、うん…｣
｢一織、知り合い？｣
｢あーっ！この人いつもいおりんとみっきーのこと叫んでる人！｣
えっ、四葉さんに覚えられてるの？！
私はいっちゃんとみっちゃんの応援を…してるから目立つのか。
この呼び方してるの少ないだろうしな…
私はただ純粋に幼馴染を応援しているだけだけど…
｢おーいタマ、あったか？｣
｢あ、みっきー！こいつみっきーのファン！｣
｢俺の？…って、なんだAじゃん！｣
｢みっちゃん！｣
｢あ、よく来てくれる人だよね！｣
｢本当だ…いつもありがとうございます。｣
｢あれか、イチとミツのファンの子だ｣
｢ワタシも応援してください！｣
こっ…これはご褒美でしょうか…
IDOLiSH7の人と話せるなんて…
｢お前髪の毛伸びたな〜
今一織と同じクラスだっけ？｣
｢ううん、隣のクラス。
みっちゃん身長伸びた？｣
｢うるせぇよ！｣
｢可愛い人だな…｣
｢一織？｣
｢おーいイチ、落ち着けー｣
久しぶりに彼と話して思った。
やっぱり、私の支えなんだって…
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作者名：稜樹彩葉 | 作成日時：2017年9月23日 23時
