2冊目 ページ3
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ふと、意識が浮上する
生理的な涙で濡れた睫毛を瞼ごと数回パチパチと開閉し、瞬きの度にぼやける視界を鬱陶しく思いながら辺り一帯を見渡せば閉鎖的な空間に閉じ込められているらしい。
暫くすればほんの少し地面と信じて疑わなかった床が揺れ、乗り物的な物体にでもいるんじゃないかと大体の推測を立てていると何時の間にか目前に居た彼の口が開かれた。
「お、起きたかァ来栖Aチャンよぉ
派手にやってくれたじゃねェか…まぁ、そのお陰で見付けられたし
「ボスが許してくんねぇから攫って来たんだろ、No.2と言えども物覚えが悪ィな
まだ薬キメてんのかよクソジャンキー野郎」
彼が曖昧に濁して切った話、何処かから新たに出て来たもう1人の男が藪を叩けば物騒な言葉が飛び交うようになる。
待って、これなんてホラゲー？
お化けよりも余裕で恐いんですがとガクガク震えている内に、自身の免許証が彼の掌の中にある事をカラコンが入った儘の充血し始める眼球が残酷かつ密やかに告げた。
「おい蘭、お前んとこの弟一体どんな教育されてんだよ
そんな調子でいられると、兄弟共々ウッカリ海に沈めちまいそーで怖ぇーわ」
喧嘩腰で強気な双方に割り入って止めようとする者は居らず、名指しされた兄の方はと言えば反対側前方の席でじっくりと
一方此方は恐怖と好奇心の入り混じった興奮冷めやらぬ様子で前世の時幾度も読み返した紙媒体の尊さを実感し、この空間に恥じない様な顔面に自分を産み落としてくれた今世の母に五体投地で感謝した。
実際に顔が良い反社に会ってみたいかと問われれば勿論ノーだが、彼方から強制的にだったら諦めるしかないし吝かではないだろう
付け加えて心当たりは十分にあるときた、聊か強引ではあるが推しにブッ56されるなら本望かもな。
今なら僕ら腐界隈の代名詞とまで言われているオクサレ様やタタリ神に吐瀉物ひっかけられても寛大な心で許せそうな気がする、何ならそれで新しく同人誌も描けるわ
なんて凝りもせず、傍から見れば異常過ぎる思考を巡らせていると
「で問題はオマエ。取り敢えず海か山か…俺等のアジトか、どれかを選べ」
気付けば右腕を肩にまわされ、固い素材で出来た免許証でペシペシと頬を叩かれている。
僕がアウトドア派だった場合、大参事になるコト間違いなしと下らない想像を膨らませては話を切り出した。
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わいｔ - いつになったら更新してくれるんですか！楽しみすぎて死ぬって！！ (7月27日 22時) (
レス) @page35 id: 258f12dfbe (このIDを非表示/違反報告)
乾燥(プロフ) - くっ...好みすぎて...ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｯ無理しない程度に毎秒更新待ってますぬ... (2023年1月1日 18時) (レス) @page35 id: c00320f8c9 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 莉夢#梵天の信者さん» ありがとうございます！あわわ、神がおるww貴方様の作品も本当に大好きです。 (2022年10月19日 8時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 雪の兎さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります(*^^*) (2022年10月19日 8時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - あぁ、、、好きです、、、(*‘ω‘ *)最高。 (2022年9月24日 16時) (レス) @page19 id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寝ん子 | 作成日時：2022年9月14日 7時
