【東卍】ド健全()な新刊出しただけなんですが？？？【梵天】

7冊目 ページ8

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『陵辱モノなんて描かなきゃ良かったかな…
マイキーさんってモブレ地雷？？？』

「俺に、聞いているのか？」




無事スマホもスーツケースも取り返し、新たに住むこととなった部屋へと案内される道すがら


つい零した疑問でまた新しく他人の地雷を踏み抜くことに成功したAです。




原稿にへばりつく虫けらに向けるような視線を冷ややかに送られれば直ぐに凍える身体、まともな事を言わない口は今日も今日とて絶好調だった。



あの後、僕の現職について何やかんやいざこざ勃発
最終的にはリモート出社に落ち着いたのだが、今はただ時代が時代で良かったなと溜め息吐くばかりで止めどなく口から猥談が溢れ出る。




そんな僕を睨み付けているのは拒否の姿勢を見せたのにも関わらず、敢え無く僕のお世話係に任命されてしまった鶴蝶サン

紙面から現実へと現場が変わっても相も変わらず顔面が良い。




「残念だがその手の(・・・・)話は専門外でな
他の奴にでもしてやってくれ、俺には荷が重過ぎる」




他の人と同じく涙袋付近には濃い色の隈、支部の二次で幾度か目にしたが珍しく眼鏡をかけており
ヲタク視点から見れば、ある意味ギャップ萌えの塊が反社の巣窟を闊歩している様なもんだ。




『じゃあ話題変えますね、
893って顔良くなきゃ入れないんですか？』

「そんなクソルールあって堪るか」




何もかもジャンル付けで括る癖そろそろやめたいな、ほら何でも十把一絡げの扱いするから鶴蝶(ママ)怒っちゃったじゃん。

怒ってはないけど(矛盾)



解釈厨腐男子の世迷言をどうか許して欲しい…
即売会はサークル参加の場合、それまでに売る本を完成させなきゃいけない

つまりは僕も彼等と同様にn徹目です。


そして印刷所の皆さん、今年もご迷惑お掛けしました。




でもこの反社達、皆一様に顔良くない？

憂さ晴らしに使われるのは真っ平ごめんだけど、前世の僕の顔面だったら殴らせてもいいかな。



鈍く霞んだ思考が織り成す発想はドメスティックバイオレンス系攻め様と相性が良さそうで
多少の錯乱を引き起こしつつ他人事気分のまま鼻歌を口ずさんでスーツケースを引き摺り続ける。


美形共にタライ回しにされた挙句ディスられた数分前の悲劇を頭の隅に追いやって、漸く辿り着いた新たな自室に視線を向けた。




「っと、急に止まって悪かったな
此処がお前の部屋になる、鍵はコレだ」

『……ウン』



それより一言挟んでいい？








…広くね？

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