防波堤 ページ41
電話を切ると
ほどなくして
チャイムが鳴った。
「ピンポーン」
さっき
電話を切ったばかりなのに...
こんなに早く
来てくれるなんて
思ってもみなかったから
私の頬には
まだ涙の跡が残っていて...
慌てて
顔を洗い
ドアを開けた。
DongHae「遅くなってゴメンね...
待った...？」
ハァハァと
息を切らせて
話す
彼の額には
大量の汗が
流れている。
私の為に
一生懸命
走って来てくれたんだな...って思ったら
なんだか
とても
心の奥が
ジンとして
そして
ドンヘさんに
会えた
安堵感で
いっぱいになって...
こらえていた
涙が
また
再び
流れ落ちた。
もう
泣いちゃダメだ！
ドンヘさんに
心配かけちゃダメだ！
って
そう
思えば思うほど
涙が
止まらなくて...
「ゴメンなさい...私...
いつもこんな時ばかり
あなたを頼ってしまって...
本当にゴメンなさい...」
そう言って
私が
俯いた瞬間
ドンヘさんの腕がスッと伸びて
私を強く
抱き寄せた。
あぁ
どうして
ドンヘさんの
腕の中は
こんなに
落ち着くんだろう...
ヒョクとは別の
違った
優しさを
感じてしまう...
DongHae「Aさん...
もういいよ...もうそんなに頑張らなくっていいから...
だから、俺の前では我慢しないで...」
もう我慢しなくてもいい...
その一言に
今までこらえていた感情が
まるで
心の堤防が
外れた
みたいに
溢れだして
私は
声を出して
ドンヘさんの胸で
そのまま
思いっきり泣いた。
−−−−
それから
どれくらいの
時間が流れただろう...
私がヒョクに対する涙を
流し続ける間
ドンヘさんは
ずっと
黙ったまま
ぎゅっと
肩を抱いて
私の気持ちを
受け止めてくれて...
そして
静かに口を開いた。
DongHae「Aさん...
このまま聞いてくれるかな...」
「．．．」
DongHae「俺は君の笑顔が好きだから...
君の恋を応援しようって、そう思っていたけど...
こんな風に泣いている君を見るのが
今は とても 辛い...
俺の我慢も、もう限界なのかなって...
だから...
正直に...
話すね...」
大きく深呼吸をした
ドンヘさんが
言葉を
続けた。
「君を幸せにしたいんだ...
俺と付き合ってください...」
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chii(プロフ) - みなさん、コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて、嬉しいです！るぃさん、オンニでもなんでも好きなように呼んじゃってください。（笑） (2012年8月9日 23時) (
レス) id: 05277ca8ae (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 更新たのしみにしています！(^^)本当にこの小説大好きです！ (2012年8月9日 17時) (レス) id: f54686068d (このIDを非表示/違反報告)
ティパティパ(プロフ) - めっちゃ切ないですね。次が気になります…。更新頑張って下さい♪ (2012年8月9日 14時) (レス) id: 335fb322d1 (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - 切ない展開になって…ドンへの優しさを頼りたい気持ちも分かるし、ウニョを好きな気持ちも分かるし…先が楽しみです！更新無理せず頑張って下さいね。 (2012年8月9日 8時) (レス) id: 5ceb8508dc (このIDを非表示/違反報告)
るぃ♪ - 始めまして『るぃ♪』ですめっちゃ面白いです途中で半泣きなりながら笑顔がこぼれながら見てました＞＜もぅ続きが気になりすぎて眠れませんWW頑張ってください応援しています！！ あのオンニって読んでもいいですか？無理だったら無理で大丈夫です (2012年8月9日 1時) (レス) id: 9caf05a362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chii | 作者ホームページ：http://blog.goo.ne.jp/allrisesilver04
作成日時：2012年7月29日 22時
