はじまり ページ2
「失礼しましたー！」
職員室を出て歩き出す。
音楽の授業の提出物をあの榊先生に渡してきたところだった。
榊先生には結構気に入られてる…気がする。
「神崎」
突然に呼ばれ振り向くとさっき話したはずの榊先生だった。
「はい」
「これを跡部に渡してほしいのだが」
渡されたのは1枚のプリント。
部活の何かだと思われる。
「待ってください。私跡部様って言う人は知ってますけど一方的と言うか、面識がなくてですね！第一にめんどくさい!」
「問題ない」
「ちょ、スルーかよ！それ先生が決めることじゃない！」
「いってよし」
お決まりの決めゼリフとポーズを決め背を向ける榊先生。
「あの43歳め…」
そう呟くと後ろで歩く榊先生がピクっとした。あ、聞こえてたのね。スイマセン。
プリントをブラブラさせながら歩き出す。
「ちょっと神崎、何そのプリント」
不意に綺麗系の美人さんに声をかけられた。
なんで私の名前知ってるのかな？私って有名人？？もしかしてサインが欲しかったりするのかな？それはダメよ！事務所がNG！
「サインはお断りよ」
イメージを崩さないようキメ顔を決める私。うん、バッチリね。クールに去れるわ！
「は？寝ぼけたこと言ってんじゃねーよ。プリント、それテニス部に届けるんでしょ？」
おっと、私の勘違いだったようだ。
え、めっちゃ恥ずかしい上になんか後ろに3人くらいいるじゃん何コレ。つかなんで知ってるの！
「よく知ってるわね…そーなの、榊先生に頼まれてね！」
「それ、私が届けてあげる」
貸しな！とプリントを横取りされる。
なんだ、いい子達じゃない！
跡部様と面識があるのね。流石！
「急に話しかけられたからタイマンかと思っちゃったわ！ありがとう！」
プリントを預け、自分のクラスに戻る。
女の子達はビックリしてこちらに目を向けていた。
放課後、帰宅部の私は友達とキャハハウフフしながら下駄箱に向かう。
「おい」
靴を履き制服を整える。
「聞いてんのか」
ていうか氷帝学園って無駄に広いのよね、校門まで遠いし。
「てめぇ」
グイッと手を引かれる。
えちょ、何よ、私の腕を！！力強いな！！
「…あ…あ、」
「アーン？無視とはいい度胸じゃねぇか。」
「あんた何よ！話なさい…っよっ…！」
掴まれてた腕を振り下ろし手を離させる。
あ、やべ、なんか怒ってる。
いや被害者私でしょ。てかこれ噂の跡部様じゃん
「お前…」
「…サインならお断りよ！」
そう言うとため息を吐いた
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かるぴん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。樺地との絡みがめちゃくちゃ面白いです。あと亜久津のことを白髪のサイア人と言ってたところもめちゃくちゃわらいました笑 続きが是非読みたいです！ (2022年4月18日 7時) (
レス) @page20 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - ムラさん» いえいえです！何度もコメントありがとうございます！是非幸村君も出させていただく予定です！是非これからも作品ともどもよろしくお願い致します！ (2018年8月12日 2時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
ムラ - 立海編ありがとうございます。とっても素敵でした。OVAの時のお話を書いてくださったのですね。是非また立海書いてください！その時は幸村もお願いします。 (2018年8月11日 21時) (レス) id: f886cf74df (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - アルテミスさん» アルテミスさん！初めまして、コメントありがとうございます！笑っていただけて嬉しいです！是非作品共々よろしくお願いいたします！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
アルテミス(プロフ) - 初めまして！この作品を読んでいて、蟻のくだりや雨のくだり、色んなところで笑いました！続き楽しみにしています！応援しています！ (2018年8月9日 15時) (レス) id: 2cc54b766f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかぴん | 作成日時：2018年7月29日 2時
