百花繚乱 Ⅲ【約束のネバーランド】 (ページ14)

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私たちがノーマンの部屋へ行ってから少し経った

そして今はクリスの病室に居る

『クリス、いつ目覚めるかな ... 、』

レイ「顔色はいいし、脈も呼吸も落ち着いてる

　脳に損傷はないってヴィンセントが言ってた

　大丈夫、じき目覚めるよ」

エマ「うん、」

レイ「それよりもノーマンだ、」

エマ「昨日も帰ってこなかったね、早く話がしたい」

『バーバラもシスロもヴィンセントもいい人たちなのに、、

　あんな果てのない憎しみは初めてだよ、』

レイ「どうしようもない憎しみの連鎖

　これが＂戦争＂ってヤツなんだろうな」

そんな話をしていると外からボスだ！という声が聞こえた

エマ「行こう！」

私たちは走ってノーマンのいるところへ向かった

ノーマン「エマ、レイ、A ...？」

エマ「ノーマン、話があるの」

私達4人はノーマンの部屋へ行った

レイ「悪いな、帰ってきて早々」

ノーマン「いいろ、話って？」

レイ「その前にまず教えてほしい

　お前の策ってどんなだ？＂内乱＂か？」

ノーマン「そう！君は話が早くていいね、レイ」

エマ「内乱？」

『鬼同士で潰し合いをさせるってこと』

ノーマン「そう、鬼の中にも身分階層があってね、

　五摂家と呼ばれる貴族達に不満を持ってる鬼がいる

　そいつらを使うんだ」

『具体的には？』

ノーマン「ギーラン家、元貴族だよ

　彼らはあらぬ罪をきせられて潰された旧名門

　隠れて復讐の機会を狙っていたんだ」

レイ「そいつら相手として大丈夫なのか？」

ノーマン「うまくやるよ、それに、

　化かし合いなら僕は負けない」

エマ「でもノーマン知ってる？

　人を食べなくても退化しない鬼もいるんだよ」

エマがそういった途端、ノーマンは顔色をかえた

ノーマン「なぜ3人がそれを知っているの？

　エマ達は彼女に会ったの？まさか ...

　＂邪血の少女＂はまだ生きていたのか」

『＂邪血の少女＂って？』

ノーマン「その鬼は生まれて1度も人間を食べたことがない

　人を食べなくても形と知能を維持できる超特異個体

　たった1口彼女の血を飲むだけで、

　その鬼は彼女と同じ体質を手にできたんだ

　しかし貴族たちは彼女らを全員捕え、食い殺した」