百花繚乱 Ⅱ【約束のネバーランド】 (ページ20)

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出発してすぐ、オジサンは全速力で走り出す

私達も必死に着いていく

エマ「オジサン速いなぁ、重そうな銃持ってるのに」

男「ププ、ガキ遅っ！」

レイ「中身ガキだぞアレ！」

レイがキレながらも着いていってる

男「荒野(このあたり)はさっさと抜けるぞ

　進める場所はさっさと進む

　まずは荒野を東へまっすぐ抜ける

　 A08-63へはそこからが本番だけ」

出発前にエマとレイと見た地図を思い出す

確か目的地付近は鬼の集落が沢山あった

でもA08-63には必ず何かある、行く価値はある

レイ「ギルダの一言が効いてりゃオッサンは3人全員じゃなく、誰か2人を殺しに走るはず」

『でも、殺すより " 見殺しにする " だと思う

　本当は悪い人じゃないと思う』

そんなことを話しながら走っていると荒野を抜けた

もうすでに私たち3人は息が切れている

男「ペースは悪くない、ここから4日の到達を目指す

　目的はA08-63 " ゴールディ・ポンド "

　まずはこの森、野良の " 人喰い " の群生地だ

　見つかれば死ぬ、日暮れまでに抜けるぞ」

森に入ると危ない雰囲気が漂っている

男「野良の群れを成しているこの辺の奴らは常に集団で動く。必ず近くに仲間がいるおまけにどの種も気性が荒い」

『てことは、仲間を呼ばれる前に殺す、それが最善』

男「そういうことだ」

それから私たちはオジサンを先頭に森を進んで行った

『日暮れまではあと2時間くらい、順調だね』

私たちは経験も浅い

オジサンがどう動くか、観察して学ぶ必要がある

男「そこ右だ」

右の方が足跡が新しい、このオジサン私たちを試してる

レイ「本当に右か？」

男「いや左だ」

ほらやっぱり、レイなんてジジィとでも言いたそうな顔だ

エマ「ありがとうレイ、気付かなかった」

『 ... ねぇ、何が来る』

その言葉と同時に私達の上から鬼が来た

『エマ危ない！！』

私は咄嗟にエマを引っ張って避ける

そして銃を構えると既に真後ろに鬼がいた

食べられる、そう思ったらうしろから銃声がした

オジサンが鬼を倒してくれたらしい

男「死んだと思ったろ、実際死んでた」

エマ「でもありがとうオジサン、助けてくれて」

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