百花繚乱 Ⅱ【約束のネバーランド】 (ページ18)

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男「知るか、嫌だね、出て行け」

エマ「出てくよ

　ミネルヴァさんに会って無事戻って来られたら

　即時でていく、私たち全員このシェルターから」

男「は、それが " 取り引き " ？

　そんな条件で俺が命懸けの旅を？」

エマ「出て行ってほしいんでしょ？」

男「あぁ、でもこの場で殺しちまう方が早い」

オジサンはそう言うとエマにナイフを向けた

エマ「殺せるの？」

男「あぁ、次は殺す、悪いな、俺はやればできる子なんだよ」

其の瞬間レイがオジサンに銃口を向ける

男「いいのか？俺を殺したら案内も用心棒も手に入らねぇ

　必要なんだろ？俺が」

レイ「殺さねぇよ、銃は返す」

ドン「弾丸(たま)は？」

レイ「抜いてある」

『それに、質にとるのはオジサンの命じゃない

　このシェルターだよ

　レイなんて緊急破壊装置直すので寝不足なんだよ？』

エマ「さ、取り引きしよう

　じゃないとこのシェルター破壊(こわ)しちゃうよ？」

『大切なんだよね、オジサンにとって施設以上に

　それに、壊したらお茶会(・・・)もできなくなるね？

　殺されるくらいなら壊す』

男「いいだろう

　そんなに死にてぇなら死なせてやる

　ミネルヴァ探しに手は貸してやる、が、

　あくまで俺は先導、護衛はしないし命もかけない」

エマ「それでいいよ、オジサン名前は？」

男「だから名乗らねぇっつってんだろ " 触覚チビ "」

そのあだ名にレイは必死で笑いを堪えている

男「馴れ合うつもりは毛頭ねぇ

　視界にも極力入ってくるな」

『じゃあ、改めてよろしくね、名無しの " オジサン "』

ちなみにみんなあだ名を付けられた

エマは " 触覚 "

レイは " 片目寝不足 "

ドンは " 豆ノッポ "

ギルダは " カタブツ丸眼鏡 "

ラニオンは " カレーの具 "

トーマは " ピザの具 "

ナットは " 鼻 "

そして私は＿＿＿ " 少年 "

『 ... なんで私 " 少年 " なんだろ、』

レイ「だってお前髪短いし男っぽいとこあんじゃん」

ギルダ「それに、Aって普通にイケメンじゃん」

『イケメン ... 、それはそれでいいね！』

レイ「いやいいのかよ ... 、」