た す け て よ 2

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Aside






「はい、これAの分」





目の前に差し出されたのは私がすとぷりだった時のイラストが描かれているクッキーだった








『え？』





頭の中で頑張って考えてみたけど私のがある意味がない私のがある理由もない
何も無い









「帰ってこいってことじゃない？」





私にクッキーを差し出してるななもりさんの後ろにひょっこり現れた莉犬さん








そんなん言われても困るしなんと言っても受け取りづらい








『食べていいですよ』





も違うし





『捨てといてください』




はもっと違う









『ありがとうございます』





頭が悪い私にはこれを受け取る以外の選択肢がわからなかった









「スタッフさんが間違って発注したらしい」







片手にクッキーを持ちながら近づいてくるのがころんさん









そんなことある？そう思いつつ



クルクル回る椅子を机の方に向けて作業を再開する









「なにその仕事」






不機嫌そうな声で私の頭に顎を乗せてるのが









さっきクッキー片手に近寄ってきたころんさん









『別になんでもいいじゃないですか後それやめてください』









パソコンの画面にころんさんのしゅんとした顔が映る








そんなへこむこと言ったっかな？




自分が言ったことをもう一回脳内再生してみたけどやっぱりそんな傷つくことは言ってなくて







つい笑いが込み上げてしまった









「え？わらってる？」





「Aが笑ってるぞーーー！！」






「赤飯だわ、完全に赤飯」









1回頭に入り込んだ赤飯が消えなくて




赤飯食べたいなーなんて呑気なことを考えてる









私の目に映ったのは






パソコンの画面に反射されてる誰かさんの泣き顔だった

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