顔"は"好きです。【凪誠士郎】

+ 凪と遊園地 ページ9

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凪久しぶりに遊び行こ


そんなラインが来たのは、土曜日の朝早く。

ロック画面に、凪からラインの通知が浮かんだときには驚いた。こんな時間に起きてるんだ、って思って。


Aいいよーどこ行く?

凪あの遊園地。チケットは母さんから

Aなる いつ?

凪今日or明日

A明日

凪りょ


私達ならではの、無駄を省きまくったラインの会話に苦笑しつつ、明日について考える。

あー、なんか久しぶりに楽しみだ。


・・


日曜日。


ピンポンピンピンピンピンピン……


『凪ー、早く開けろー』


凪の家のチャイムを連打しつつ、家の前でそう大声で言う私は、周りから見たらかなりの不審者なのだろう。

さっきから、凪がチャイム越しに"うるさーい"と呑気な声を漏らしている。

……だったら鍵開けろよ馬鹿垂れ!!! 呑気に歯磨きしてないでドア開けろ!!!!


そんな想いをのせてインターホンを睨んでしばらくすると、ガチャ、と目の前の扉が開いた。


「こーゆーこと?」

『そう。遅いよ凪』

「ごめんって」

『ていうかあんたから誘ってきたんだからちゃんと準備ぐらいしてよ……』

「んー……急にめんどくさくなっちゃって。A手伝って」

『はいはい。もう慣れましたー』


一緒に居てもう一か月とちょっとが経っているのだ。

そんな態度を毎回取られているので、流石に慣れる。


ていうか、将来大丈夫なのかな、凪。

お手伝いさんを雇うお金があればいいけど……。


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