+ 凪と遊園地 5 ページ13
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しばらく歩くと、案外空いていたお目当てのお化け屋敷があった。
『お、案外空いてる』
「そだね。なんでだろ?」
『あー、あれじゃない? ここ、確か暗くなると夜専用のアトラクションに変わるみたいな話聞いた気がする』
「ふーん」
『ま、私達は今でいいよ。並ぶのめんどいし』
「りょー」
私達は被り物を外しながら、お化け屋敷へと向かった。
いやー、ちょっと大きめのバッグ持ってきといてよかったわ。案外被り物デカい。
中に入ると、急に暗くなり、おどろおどろしい曲が流れていた。
心なしか、少し寒い気もする。
「おー、雰囲気あるね」
『それな。案外怖かったりして』
「俺に飛びついてきても『絶対やらんわバカ』ちぇー」
そんな話をしながら順番を待っていると、後ろから懐かしい声が聞こえてきた。
「あれ……もしかしてA!?」
振り向くと、中学一年、二年の夏休みまでを共に過ごした元クラスメイト、潔世一の姿があった。
私の家、転勤族で、中学生の頃は比較的不安定だったから中学校生活を同じ学校で3年間過ごせなかったんだよね〜。
世一はちょっと周りに合わせちゃうところあったから、引っ越すときから心配だったんだ。
『えっ、世一じゃん。久しぶり〜』
「久しぶりー!! 1年半ぶりか?? 変わってねぇな〜」
『そりゃ、1年ちょっとで変わるわけないでしょ』
「それもそうかw で、隣のは??」
『あー、友達の凪誠士郎。遊びに来た』
「え、彼氏とかじゃねぇの?? すっかり馴染んでるから彼氏なのかなーって思ったんだけど」
凪を指さしながら言う世一。結構爆弾ぶっ放すよね、君。
私はやんわり否定しながら、世一との久しぶりの再会を喜んだ。
「ねーA、そろそろ順番」
『マジか〜ねぇ凪、世一とも一緒に行っていい??』
「んー……どうしても??」
『どーしても!! 久しぶりの再会だからさ……!!』
「……はぁ、まぁいいよ」
『やった〜!』
久しぶりにここまで喜んだ気がする。
世一、いっつも一緒だったからな〜私も絡みやすかったし。
さてと、お化け屋敷、どんななのかな〜
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凪side
急に現れた世一とか言う人物。
Aは嬉しそうだし、世一って奴はすっげーデレデレしてるし。
＿＿＿＿＿俺のAなんですけど。
そんな、醜い嫉妬心をどうにかいつものポーカーフェイスで隠しながら、俺等はお化け屋敷へと入って行った。
「……だいすき」
その言葉は、きっと今のAに届くことはないだろう。
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みやび(プロフ) - 冬猫。さん» お返事ありがとうございます😭😭！！応援してます💜 (2023年3月12日 22時) (
レス) id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
冬猫。(プロフ) - みやびさん» コメントありがとうございます!! 凪やっぱりかっこかわいいですよね……!! 最高って言ってもらえてよかったです!! 更新頑張りますね〜!! (2023年3月12日 21時) (レス) id: 08f6b1c233 (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 凪くんめちゃくちゃ好きなので、このお話が最高すぎます…😭続き楽しみにしてます！ (2023年3月12日 21時) (レス) @page11 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
冬猫。(プロフ) - りおさん» 此方こそ、評価とコメントありがとうございます!! 最高だなんてありがとうございます!! 面白いって言っていただけて嬉しいです!! 凪が次からどう動くのか…更新頑張りますね!! 本当にありがとうございました!! (2023年3月12日 20時) (レス) id: 08f6b1c233 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 参加ありがとうございます！この作品おすすめに出てきて面白そうだなあって思ってたんです！！暇な時に読むって決めてたんです！そしたらめちゃめちゃ面白くて最高でした！凪くんと夢主ちゃんの絡みがくっそすきです！更新頑張ってください！ (2023年3月12日 18時) (レス) @page11 id: 5f44010d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬猫。 | 作成日時：2023年3月2日 19時
