35 敵情視察 ページ35
・
「な……な、な、何事だぁぁぁぁ!??」
そう、麗日がドアの前で大声を上げた。
A組の廊下には、大量の生徒がいる。
うげぇ、気持ち悪くなるくらいの人数だなこりゃ。
「敵情視察だろ雑魚が。……ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中なんだ。見ときてぇんだろ」
爆豪がそう言ってドアの方へ歩き出す。
いやぁ……煽るのやめた方がいいと思うんだけど。
「そんなことしたって意味ねぇから。退けモブ共」
『え、それは俺らが強いって信用してるって意味でオッケーでございますか???』
「ちっげぇよ!!! 口挟むなアホォ!!!!」
俺がこの状況を何とかしようと、とりあえず爆豪を煽ってみる。
後ろで緑谷が"はわわわわ……"と声を出してた。なんなんだよお前。
「噂のA組、どんなもんかと見に来たら、ずいぶんと偉そうだなァ……ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかよ」
そこに、緑谷の紫版みたいな奴が登場。
……あ、でも顔つきとか結構違うな。緑谷の紫版なのは髪だけなのかな。
ていうか早く帰りたいんですけど。
『……ごめんごめん、ちょっと邪魔〜!! 早く退いてくれねぇ???』
ドアの真ん前に立っている爆豪を押しのけ、生徒たちを睨む。
早く帰りてぇんだよ俺は。今日はゲームするって決めてたのに。
ちなみに、"威圧"を使わなかったのは流石に、漏らされたり錯乱しちゃうような人が出ちゃうと困るからだよ!!
あっはは、強いのもめんどくさいよね!!!
『おめぇらの精神がおかしくなったり、漏らして恥晒したくなかったら退けや。早く帰りてぇんだわ俺は』
そう言ってもう一睨み。
すると、廊下にうじゃうじゃ居た生徒たちは、後ずさるようにして去ってった。
はんっ、全然弱いじゃねぇか!
『はぁ〜……俺あんまり低い声出したくないんだよね。元々が高いからさぁ……』
そう呟きつつ俺は後ろを振り向いて荷物を取りに行く。
皆が冷や汗を垂らして固まっていた……けど、俺は知らない。うん。
『さいならー、またねん』
皆にそう声を掛け、俺は教室を後にした。
ちなみに、皆を後ずらせたのは自分の"オーラ"。
兄ちゃんの世界で言う魔素を、一気に体外に放出させることで相手に恐怖心を抱かせるスキル!!
俺が最近手に入れた、オリジナルスキルでーす!!
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬猫。(プロフ) - あちゃさん» コメントありがとうございます!! 面白いって言っていただけて嬉しいです!! 更新頑張りますね〜!! (2022年11月6日 20時) (
レス) id: e45f933963 (このIDを非表示/違反報告)
冬猫。(プロフ) - 引きこもり隊さん» コメントありがとうございます!! 「転スラとヒロアカっていい感じに絡むんじゃね??」みたいなノリで書き始めたら思ったよりいい感じになりまして…() 発想エグイって始めて言われました…笑 ありがとうございます!! これからも宜しくお願いします!! (2022年11月6日 20時) (レス) id: e45f933963 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃ - めっちゃ面白い‼︎更新待ってますー！(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2022年11月5日 13時) (レス) @page31 id: 01fcf6eeda (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 転スラもヒロアカも好きだからめちゃめちゃ嬉しい作品です！！！！！！！設定も面白いです！！！！発想能力エグいですね！！！！いい意味ですからね！！ 応援してます！！！！！ (2022年11月3日 23時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
冬猫。(プロフ) - naitomeakunさん» コメントありがとうございます!! そう言ってもらえてうれしいです〜!! これからもこの作品をよろしくお願いします!! (2022年10月30日 8時) (レス) id: e45f933963 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Huyuneko1/
作成日時：2022年9月13日 16時
