Sugar Rush６[Shori.S]

#191 Shori side ページ41

聡が、俺とAの仲を不審に思い、

俺の家に押しかけてくる、すこし前の話。









.









.









沙絵を無事送り届けた後、マンションに帰った。





マンションに着きひと息ついていると、携帯が鳴った。







健人くん？！






勝〈もしもし？〉





携帯越しに聞こえた声は、健人くんではなかった。







マ〈あ、あの 突然ごめんなさい！僕、Aの友達の、マリウスって言います。〉





勝〈はぁ……〉





なんでいきなりAの友達から 電話がきたわけ？






マ〈実は、この前、聡ちゃんから電話がきて、すごくAとあなたの仲を疑ってたんです。
あなたのことは、Aからついこの前聞いたばっかりで、僕まだ受け入れられずにいたんです。
でも、Aを応援しようと思って。
たぶん、聡ちゃん、あなたの家に押しかけて来ると思って...それで...〉






あ、そういうことか。



事前に、教えてくれたわけね？







健〈もしもし？勝利？マリウスは、Aと勝利に上手くいってほしいから、わざわざお店に来て、電話させてくれって頼んできたんだ。それほどの気持ちだって、わかってほしい。〉








勝〈大丈夫だよ。もう、Aとは終わりにしようと思ってたんで。Aは上手く聡に返すつもりだから.....。
あ、ちょうど良かった。健人くんと、マリウスくん、協力してよ〉






健〈手伝うのは良いけど...。勝利はそれで良いの？〉




勝〈俺たちに幸せな結末なんて、最初からなかったんだ。割り込んだのは俺だから。俺1人いなくなればいい」




そう。
俺が居なくなれば何の問題もないんだよ。









健人くんには、



”Aに近づいたのは、

大学の友達との”新しく入った女の子を落とせるかと言う賭け" で、

聡の彼女って知った時止めるつもりが、友達に責められ、途中で止めれない状況だった。


Aが聡と別れる寸前まで行ったら終了と言うゲームで、

健人くんは、"たまたま来店していた友達と賭けの話しているのを聞いてしまった"

ということにして欲しい。







と伝え、


そして、Aの友達、マリウスくんには





"俺を悪者にして、上手くAが聡の元に帰れるように促して欲しい"





と頼んだ。









2人とも躊躇いながらも承諾してくれた。





偶然とはいえ、準備は整った。




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