Sugar Rush６[Shori.S]

#177 So side ページ27

それは無理だよ。


僕にはAがいるし。






昨日Aへの気持ち、確認したばかりなのに。






やっと前のAに、戻ったんだよ？





沙絵との事で揉める前のAに。






僕たち、これからまた新たに仲良くやって行けそうなんだからね？









聡「ごめん、無理だよ。
だって今の僕に抱かれても、沙絵は幸せにはなれないから。
僕はもう、中2の僕じゃないんだ。
彼女の事が大事なんだよ。裏切れない。
だから沙絵のことは抱けない。ごめんなさい」







沙絵のことはかわいそうだとは思うけど、今の僕は、沙絵を抱けないよ。









沙「そんなにあの人が大事なんだ…。あの人、ほんとに聡の事だけ好きなの？！ちゃんと聡に想いを返してくれてる？！
みんなにいい顔してるんじゃないの？！！聡のこと裏切ってないって言い切れるの？」







そして口調が荒くなった。


は？こいつ何言ってんの？？







言って良い事と悪い事があるよ？？






Aは、いつもまっすぐ僕だけに応えてくれてたよ？！



お前が揉める原因になったんじゃん？


Aのこと、知りもしないで悪く言わないで！





カチンときた。






聡「これ以上言ったらマジで怒るよ？
沙絵に何がわかるの？あいつのこと、悪く言うのは許さないから。
沙絵のことは、好きだったけど、今は嫌いになりそう 」






冷たく言い放つ。







沙「聡、まって！ごめんなさい」



聡「帰る」








いくら 沙絵でも、今の発言は許せない。




なんだよ。






Aの事なんて何にも知らないくせに。







僕は、怒り心頭で 沙絵の部屋を後にした。






沙絵変わったな…。

あんな事言う人じゃなかったのに。









何にもなかったとはいえ、
なんか、Aと連絡取り辛いな。








下手にLINEで話して、心配かけるのもあれだし...




結局その日、AとのLINEでは、


信じて貰えてるのか、Aは、深くは聞いて来なかったから、


僕からも敢えて、沙絵とのことにはサラッとしか触れれなかった。

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