Sugar Rush６[Shori.S]

#162 Shori side ページ12

結局 聡を部屋の中に入れてしまった。









浮かれた気分の聡。





"さっきAと甘い時間過ごしてきたんだよね"

と言わんばかりの口調に、イラっとする。






キッチンでコーヒーを淹れながら、聡の浮かれた態度に、


嫌でも、Aと聡が一緒にいたというシチュエーションが頭に過ぎり、


嫉妬で胸が苦しくなった。







...俺にもこんな感情あったんだ。






Aと知りあって、Aに惹かれて、


触れる度に欲張りになっていく。







今までは色々我慢して、感情を抑えて、諦めながら生きてきた俺に、


自分に素直に生きるって事を、Aが教えてくれた気がする。






2つのカップに淹れたコーヒーの片方に砂糖をティースプーン3杯入れ、リビングに戻る。





甘い方のコーヒーを、聡に差し出した。









コーヒーを飲み干しても、相変わらずご機嫌な聡。






でも、予期せね質問を投げかけてきた。









聡「ねぇ、最近この部屋にA来た？」





何、いきなり。


なんか勘付いてる？





勝「は？来てないよ笑 来る理由なくない？笑」







咄嗟に口から出たけど、言ってやれば良かったかな？





”来たよ？週末この部屋で、Aと愛しあったから” って。







Aが聡の事は ちゃんとするって言った以上、俺の口からは言えないね。








聡「今日、僕の誕生日！」



勝「知ってる笑」






俺の即答に安心したのか、今度は今日の事に話が変わった。








聡「なんだ〜！やっぱりからかってたんだ？笑」





勝「んで？デート帰り？」





聡「そそ！さっきまで一緒に居たの♪ご飯食べて、家まで送ってきた帰り！」





勝「へえー。やっぱり 惚気に来たわけ？？笑」





聡「あはは笑！まあ、そんなとこw？
本当はさ、久しぶりにエ ッチもしたかったんだけど、A今女の子らしいの。だから ちゅーで我慢したw」



…………。




勝「あーはいはい、偉い偉い」





この部屋にAが来てる事実を否定した事に激しく後悔。

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