Sugar Rush６[Shori.S]

#151 Shori side ページ1

結局聡には勝てなかったと思うよ。




勝「でも、今なら 俺の事 好きにさせる自信ある笑 なぜか笑」





俺がこう言うと、さっきまで暗い表情だった沙絵の顔が明るくなった。





沙「ふふふ笑 凄い自信笑 そっか笑
そんな風に言えるなんて 勝利くん、今 良い恋愛してるんだね！見た目はあの頃のままだけど なんか、雰囲気柔らかくなったよ？」






勝「変わった？笑」



沙「うん。丸くなった笑 きっと 彼女さんのおかげだね？ パッと見、私に似てるかもしれないけど、多分私とは全く違うタイプの人なんだろうね。

勝利くんが 素敵な人と出会ってて良かった。勝利くんには幸せになって欲しいから」






俺に幸せになって欲しい？



まさか沙絵にそんな事を言われる日がくるとは。





俺だって あの日からずっと沙絵が幸せでいてくれることだけを願って生きてきたよ。





お互いあの日から自責の念に縛られて生きていたんだって、今日会って気付いた。







沙絵は沙絵で、俺への罪悪感と向き合ってくれてたんだ。



それを知れただけで救われたよ。



きっと 俺たち似た者同士なんだと思う。








でも さっき見た彼女が、聡の彼女だって知ったら、沙絵はどう思うんだろ。





今度こそ俺を恨むよね。


大好きな聡を傷つける俺を、今度は許さないよ。





ごめん、沙絵。もう 戻れないよ。



Aへの気持ちは消せないんだ。





お前に似た Aに惹かれた俺は、お前とは別人のAを好きになってしまったんだ。







.








その後、たわいもない会話を交わした俺たち。




沙絵とこんな風に普通に会話出来るようになるなんて、ちょっと嬉しく思う。









沙「今日は会えて良かった。次は聡の誕生日だよね？」




勝「あ〜 いつって言ってたっけ？」



沙「あれ？いつだっけ？う〜ん…来週の金曜日に集まろうって言ってた気がする！」




勝「気がする？？なんだよ？しっかり者の沙絵にしては、あやふやじゃん？笑」





沙「ごめんw なんか 勝利くんに偶然会ったから 記憶とんじゃったのかも笑 また 確認して 連絡しようか？」




そう言って 連絡先を交換し


”じゃあ、またね”と立ち上がって、沙絵はさっきの店へ入って行った。









俺は携帯を手に取り、Aに電話した。





勝〈あ、もしもし？ 今どこ？〉

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