#129 ページ9
勝利くんのマンションを通り越し、
名残惜しいけれど、うちの近くまで来てしまった。
あの角を曲がったら私のマンション。
確かに繋がった想いだけど、この夢の様な状態が醒めてしまうのか、このまま続いていくのか
さっき一旦突き放されてる私には確信できない。
急に立ち止まる勝利くん。
私もつられて 立ち止まった。
勝利くんは、手を繋いだまま 向かい合わせに立った。
さっき スタッフルームで本心を話すと言って話し始めた時とは違い
今度はまっすぐ 私の方を見ながら ゆっくり話し始めた。
勝「あのさ、さっき 言った事は嘘じゃないんだ。
俺にとっては、Aにはいつも 聡が付いて回ってるんだよ。
俺が絶対好きになったらダメな相手なんだ。」
そっか…結局さっき言ってた事は本心なんだ……。
ショックで勝利くんの顔がぼんやり霞んできた。
やば、泣けそう。
期待してただけにショックが大きいよ。
『そうだよね……ごめんね』
涙を見られたくなくて
顔を背け、手を離そうとした その時
勝利くんの繋ぐ手のチカラが強くなって離してくれない。
勝「まって。最後まで聞いて？」
無理だよ。
何度も同じ事 聞きたくないよ。
『やだ。これ以上聞いたら 泣けちゃうもん』
そう告げた 瞬間
すっと私の手を引き寄せ、勝利くんに抱きしめられた。
え……
え？？
勝「俺、今めちゃくちゃドキドキしてるんだけど...。この 意味、わかんない？」
抱きしめられて 伝わる勝利くんの鼓動の激しさと、優しい柔軟剤の香りにクラクラしそう。
『……それって……本心？』
”本心だよ”と言わんばかりに 彼の抱きしめるチカラが強くなる。
勝「俺の本心は……」
少しの間を空けて
耳元に優しい声が届いた。
勝「聡から 奪ってでも、付き合いたいくらい Aが好きだよ」
もうダメ。
苦しくて苦しくて 涙が出ちゃう。
うぅ……
顔 見えなくても 泣いてるのすぐにわかっちゃうんだね。
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Puuu.(プロフ) - あやさん» すっごく嬉しいです！！ありがとうございます(´；ω；｀) (2018年3月15日 5時) (
レス) id: 30daf6edb8 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 内容な→ないような (2018年3月14日 23時) (レス) id: 51c26bd1a7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今までに読んだことの内容なお話で本当にこの作品の大ファンになりました！ (2018年3月14日 23時) (レス) id: 51c26bd1a7 (このIDを非表示/違反報告)
piyopiyoppp0317(プロフ) - まあストレートにいってもおもしろくないですが、聡ちゃんが悪いからしょうがないです。笑 (2018年3月10日 1時) (レス) id: 9319dd29f1 (このIDを非表示/違反報告)
Puuu.(プロフ) - piyopiyoppp0317さん» 書いた本人が言うことじゃないかもしれませんが、辛いですよね。 (2018年3月10日 0時) (レス) id: 30daf6edb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Puuu.
| 作成日時：2018年3月7日 12時
