Sugar Rush５[Shori.S]

#126 So side ページ6

バイトの休憩中、携帯を手に取った 瞬間にLINEの通知が。




ん？







”行ってきたよ”




あ、マリか。




慌てて すぐに 電話した。









聡〈あ、僕！〉


マ〈もー、そちゃんが心配するような事は、全然なかったよ！普通に働いてたし〜〉




聡〈良かったあ。〉







ほんとに？？


僕、心配しすぎなのかな？









マ〈もーなんで僕が偵察に行かなきゃいけないの？〉






聡〈こんな事 頼めるのは、マリしか居ないじゃん！〉





マ「もう！Aもそちゃんも、本当に似たものカップル！」







本当に 僕たち似たもの同士だよ。




だからぶつかるし、わかりあえる。








きっと 大丈夫。







僕たち元に戻れる。








マリとの通話を切り、LINEを確認すると Aからメッセージが。







”ごめんね、ちょっとお昼バタバタしてて 見るだけしか出来なかった”








やっぱり、マリの言うとおり 何でもなさそう。







ただ 忙しかっただけか。








良かった。









.









.









時間をちょうだいと言われた月曜日以来、Aとは会ってなくて




唯一繋がってたLINEも、Aの気持ちを取り戻したくて 必死で想いを伝えていたのに、





Aの気持ちは離れてたままな気がした。








素っ気なく返される返事にも 必死でしがみつく毎日。




絶対 戻ってくると信じて。









バイトの休憩中に入れた LINEを既読スルーされたのは今日が初めてだった。








Aが既読スルーするなんて…


不安がこみ上げてくる。









まさか。




勝利？？







あの日 Aと別れたあと、勝利との事を不安に思った僕は、


勝利に電話して さりげなくクギを刺した。








Aの事取らないでと言わんばかりの電話。








きっと これで、勝利から動く事はないと思ったから。









そのおかげか、僕が送ったLINEにもそれなりに返事を返して、Aは 応えようとしてくれてた。




それは、勝利と接してなかったからでしょ？









なのに、今日は既読スルー。




今日、Aバイトの日じゃん。







勝利と会ってるじゃん。








どうしよ。








あの2人が……









もう 最悪な事しか頭に浮かんでこないよ。

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