Sugar Rush５[Shori.S]

#124 ページ4

健人さんが居なくなって、


勝利くんと 2人きりのスタッフルーム。









急に緊張して 息苦しくなる。









みんな幸せそうでいいな..






私は今から、勝利くんがどう思ってるのか告げられる。





忘れかけてた不安が一気に押し寄せる。








勝「…………………」


『………………………』







沈黙が怖いよ。









勝「…聞きたい？」




静かに頷くと



勝利くんは、私から視線を外しながら話し始めた。









勝「朝、あんなこと しといて、こんな事言うのは あれなんだけどさ...

お前には常に、聡の残像が付いて回ってる。

近づきたくても 無理っていうか。聡から奪ってまで付き合いたいとか思わない。

そこまで好きではない...ごめん」








それが本心？



やっぱり私 突き放されちゃうんだね。









喉の奥が熱くなるけど、約束したから...





泣かないって。









必死で堪えながら 確認する。








『それが 本心なんだよね？』






勝「うん」






それが 本当に本心なの？





じゃあ なんで 1度もこっちを見てくれないの？





ちゃんと 顔を見て言ってくれなきゃ 信じられないよ。






『わかった。 ごめんね？困らせて。今まで通り 友達でいて？』







なんとか 絞り出すように こう告げると




”うん"って、やっとこっちを向いた勝利くんの 切なそうな顔を見て確信した。









私の自惚れなんかじゃないよ。




本心じゃないんでしょ？






だから キスしたんでしょ？








でも どうにもならない事ってあるんだ。









聡と勝利くんは 親友だから。








私達には越えられない壁があるんだね。









勝「俺らも 帰ろっか？」







『あ、うん。そうだね』

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