Sugar Rush５[Shori.S]

#141 Shori side ページ21

『聡には悪いけど もう 無理なの。勝利くんが好きなの』







てか、俺も もう無理。





俺はテーブルにコーヒーを置き、Aのすぐ隣に移動して



Aが持っていたコーヒーを取り上げ テーブルに置く。








俺がピタッと隣にいったからか、


Aは膝の上で両手をぎゅっと握りしめ 前を向いたままで こっちを見ない。



そんな姿を見て、Aがめちゃくちゃ緊張してるのが伝わってきて





俺まで 緊張して 心臓がうるさく動き始めた。









勝「俺も………好き…だよ」






Aの耳元で囁くけど、緊張し過ぎて 声が震える。





今まで さんざん フライングでキスしたくせに、改まると 緊張がすごい。







真っ赤になりながらも動けずに居る Aをそっと抱き寄せると




きゅっと 俺の背中に手を回して抱きついてきた。







抱き合って改めて感じるAの鼓動の大きさ。






勝「Aめちゃくちゃドキドキしてる。今更だけど 俺もめちゃくちゃ緊張してるよ？」





『だって、勝利くんへの好きが止まらなくて 苦しいんだもん』





抱きつく力が強くなる。






『早く勝利くんのモノになりたいよ』





Aの甘い言葉と、フワッと香る 髪の甘い香りに理性がぶっ飛びそうになる。









勝「そんな事言われたら 俺 何するかわかんないよ？」




『...いいよ』









勝「え……」









ねえ、それ 誘ってんの？




『聡とちゃんと 別れてないから やっぱり ダメだよね……？』






ゆっくり Aを 俺から離して、



Aに対し、そして 自分に対し、諭すように言う。





勝「焦んなくても いいよ。俺は逃げないし お前もちゃんとするんでしょ？」





コクンと 静かに頷くA。







勝「そりゃ、今はまだ 抱きたくないって言ったら嘘になる。今すぐにでも 手に入れたい。でもケジメってあるじゃん？
一線超えるのは やっぱり ちゃんとしてからにしたいっていうか……」







『わかるよ 勝利くんの言いたいこと。でも、勝利くんと身体も結ばれたら 決心 鈍らないと思って……わがまま言ってごめんなさい』







A、俺に今 抱いて欲しいの？

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