Sugar Rush５[Shori.S]

#139 Shori side ページ19

それにしても その荷物。。。



買い過ぎ笑





バイト終わり、やっと買い取りした服の入った紙袋を持って 店から出たAの姿に、


堪えきれず 思わず吹き出した俺。






勝「ふっ、あはは笑」





『えっ？なに？』





勝「それ重いでしょ笑？貸して、持ってあげる」






『えー！！いいよ。悪いし』






中々、遠慮して荷物を渡して来ないAから荷物を取ると やっと諦めて、






『ありがとう……』





すまなそうに顔を覗き込んできた。




右手で荷物を持ち、



「ん」っと左手を差し出すと








『あっ///』って


真っ赤になりながら 俺の手を きゅっと握ってきた。








勝「繋ぎたかった？笑」






こんな風に聞いたら またAの事困らせるだけかな？







『もちろん 繋ぎたかったよ///……ちょっとだけ 今だけ……いいよね？』







多分、聡の事を忘れていいよね？って意味なんだと思う。






俺が指を絡めるように繋ぎ直すと応えるように、

指先にぎゅっと力を入れてくる。そんな些細なやり取りだけで 俺の中から好きが溢れてくる。







...聡と別れるまで 我慢出来るかな？









『あ、勝利くん 今週空いてる日ある？？』






勝「んー、木曜日なら！」





『聡の誕プレ選ぶの付き合って欲しいなって……』





遠慮がちに打ち明けてくる。




聡の誕プレ選びか。




それ……俺に付き合わせるんだ？笑






過酷〜笑








でも、Aと出掛けれるんだよね？





勝「うん、いいよ」



『ありがとう///』







本来なら辛いはずなのに、2人で出掛けれるなら俺は 誕プレ選びだって付き合うよ。









.









.









手を繋いで 何気ない会話をしながらの帰路はあっという間で もう 俺のマンション前に。








別れるには名残惜しい気持ちを抑えつつ




勝「家まで送るよ」




俺がこう言うと 急に立ち止まる。





『まだ 離れたくないよ』





Aがこんな事を言うから 胸がぎゅーっと締め付けられる。








俺だって 離れたくない。


でもこれ以上一緒に居たら俺、何するかわかんない。



気持ちが抑えきれないんだよ。

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