Sugar Rush５[Shori.S]

#136 Shori side ページ16

そもそも 俺が聡に負い目を感じながら、Aと付き合えるのかさえ疑問だけど。





次から次へと湧き上がる不安。



俺たち間違ってるのかな。


出会う順番が逆なら良かったの？




どんなに不安が湧き上がってきても もう諦めきれない。









Aの気持ち。俺の気持ち。



今 信じれるのはそれだけなんだ。









.









.









次の日、マンションを出るとすぐに目に入ってきた 俺を待つAの姿。





俺を見つけた瞬間 嬉しそうに 小走りで駆け寄ってきた。





その姿を見つけた瞬間、

夕べはあんなに不安だったくせに きゅーっと胸が締め付けられる感覚に陥り、


全て解消されていくのがわかる。









『勝利くん おはよう///』




名前を呼ばれただけで胸が甘く疼く。





勝「おはよ、」






やっぱりAが好きだ。









『早く会いたくて 来ちゃった///』





可愛い…





勝「いつから 待ってたの？」



『ん？？10分くらい前かな？』




勝「お前 ストーカー？笑」




『えー 酷い！！』





Aに一歩近づき、スッと手を掴むと指を絡める。





勝「嘘だよ笑 てか、電話くれたら出てきたのに」





『うん…そうなんだけど、ここで 待つのも なんだか ドキドキして 幸せなのw』





中々素直に気持ちを伝える事が出来ない 俺だけど、


こんな事 サラッと言ってくれる Aが愛おしい。









繋いだ手に きゅっと力を入れると 嬉しそうに顔を覗き込んでくる。









『良かった///夢じゃなかった///』




その顔が

その仕草が

その声が



朝から俺の事 どんだけドキドキさせるつもりだよ。








勝「夢じゃないよ？」




やっぱり この手離さない。


何があっても 離したくないよ。






どちらともなく
駅に向かい ゆっくり 歩き始める。







.









友達以上

なりたくても恋人にはなれない関係。


想いは通じ合ってるのに、ぎこちなく寄りそう2人。


周りから見たら 普通のカップルに見えるのかな？

#137 Shori side→←#135 Shori side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す