Sugar Rush５[Shori.S]

#135 Shori side ページ15

俺は おもむろに Aの手を掴むと指を絡めた。



勝「せっかく俺が...」






もう 知らないよ？



我慢できない程、俺の事好きって思って良いの？








勝「………俺 しつこい女の子、嫌いだから。」





Aの手を 握る力を ぎゅっと強めると


応えるようにキュッと握り返してくれる。









繋いだ手、もう離さない。


離したくない。







Aの手の優しい温もりに 蓋をした筈の気持ちが溢れ出した。









俺のモノにしたい。





繋ぎたい手にやっと出会えたんだ。









Aと一緒なら俺 変われる気がするよ。



今まで知らずに生きてきたもの全てを手に入れれそうな気がする。









.









Aに、ちゃんと想いを告げ


渡すのを辞めようと決めてた、ブルーのワンピースもちゃんと渡し




2人お互いの想いと覚悟を確かめるように、何度も何度もキスを交わして俺たちは別れた。









好き同士でも、簡単には付き合うことはできない。


先ずは越えなければならない壁があるから。








.









聡からメールが届き、躊躇いながら内容を確認すると






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もうすぐ 僕誕生日でしょ？
沙絵がお祝いしてくれるって！
3人で会おうよ！

誕生日の当日はね、Aがお祝いしてくれるんだ♪
2人でお祝いしよ？って言ってくれたの。
久しぶりに声聞けてめちゃくちゃ今テンション上がってる。僕達仲直りしたから もう安心してね！
じゃあ また連絡するね”

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Aと聡、電話で話したんだ…

聡の誕生日に2人でお祝い？

これから別れようとしてるのに お祝いとかなくない？





まー、いきなり別れてとは言いにくいか。


そりゃそうだよね。

てか、本当に聡と別れられるの？

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