Sugar Rush５[Shori.S]

#122 ページ2

私と目が合うと 目を細めながら、申し訳なさそうに言う勝利くん。





勝「なんか 俺、悪いこと言った？」




『言ったよ』





勝「……そっか。ごめん 泣きそうにならないでよ」









ズキンっ





『謝らないでよ。悲しくなる』




勝「俺も…」








え？




俺も？？








『なんなの？』





勝「聞きたい？俺がどう思ってるか」





『そんなの 当たり前だよ』









知りたいに決まってるじゃん。









勝「わかった。じゃあ 帰りに話すね。あ、あのさ、俺の気持ち聞いても泣くなよ？後悔しないでね？」





後悔するような返事なんだ。







どうしよ 聞くの怖いよ。




でも 知りたい。









勝利くんの本心。









『大丈夫。でも 本心を話してね？』



勝「うん」









勝利くんは、そう言って スタッフルームに戻って行った。









.









.









はぁ なんて 言われるんだろ。







聞きたいなんて 言っておいて めちゃくちゃ後悔してる。








やっぱり 突き放されちゃうのかな？







なんか怖いよ。







そんな不安に押し潰されそうになりながらの仕事。







最後の30分。









”A〜♪”







後ろから話しかけられた。





ん？







この声……







振り返ると







あ！







『マリちゃん！どうしたの？突然！』





マ「この前のシャツよかったから、また来てみたんだ〜！」




えー！そうなの？！




『よかった〜！』





マ「そ、それでね？僕...彼女出来たんだ〜！」




『ええ！！！おめでとう！！！いいな〜♡』





マリちゃん、ちゃんと前に進んでる。


なんか 羨ましい。





マ「良いなー、って！Aが一番幸せでしょ？バカっプルでしょ？笑」




バカっプルか……



聡との事ずっと応援してきてくれた、マリちゃんには



勝利くんとのことなんとなく言いづらくて言えてないんだよね。

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