Sugar Rush３[Shori.S] (ページ26)

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幼馴染だし、ずっと一緒にいたなら、忘れるはずないよね？

『私が、沙絵さんの事聞いたら、 ”誰それ？”って言ったの。勝利くんが覚えてるのに、ずっと一緒にいた聡が忘れるわけない、って思うの...。
私に知られたくない何かがあるとしか思えなくて。』

勝「知らないって言ったんだ？じゃあ本当に忘れてるんじゃない？てか、お前聡の気持ち信じられないの？」

信じてるけど…信じたいけど…

好きだからいろいろ考えちゃう。

『そういうわけじゃないけど、ちょっとだけ不安になっちゃったって言うか…。聡にとって、沙絵さんに似てる私は、代わりだったんじゃないのかな？って』

勝「パッと見は似てるかもしれないけど、やっぱり中身は全然別人だし、聡が知らないって言ったのは、Aと上手くやっていくために言ったんだと思うなー。

今まで聡と付き合ってて、誰かの身代わりにされてるとか感じた事ある？」

勝利くんが言ってる事は全部正しくて、

確かにその通りなんだよ。

『それは、ない…』

勝「じゃあ信じてやってよ。聡が土曜日に、お店に来た時思ったけど、聡はAの事本当に好きだよ」

『本当に？本当にそう思う？』

勝「うん、本当にそう思う。」

『勝利くんが言うなら…信じる。』

勝「なにそれ笑まだ信じてないの笑？

そんなに聡が信じられないなら、試しに別れてみたら？聡の良さが身にしみてわかるかもよ？」

勝利くんは、持っていたマグカップをテーブルに置くと、いきなり立ち上がり私の横に座った。

勝「聡と別れて、俺と付き合ってみる？」

真剣な顔で

覗き込むように聞いてくる。

『え？////』

今………なんて……？

急に勝利くんとの距離が近付いたせいか、

おかしな事を私に言ってきたせいか、

鼓動が激しく動き始める。

勝「ねえ、俺の彼女になってみる？」

ちょっ//

何言ってるの//

ドキドキ激しくなる鼓動と共に、顔が赤くなるのもわかった。

『へ、変な事言わないでよ/// 勝利くん彼女いないの？』

勝「別れるよ。お前が望むなら…」