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まっつんが指を差した先にいたのは、4人の女子。え、みんなかわいいじゃん。
「ほんとだー、え、声かけちゃう？」
「かけちゃう？」
「やめとけ」
マッキーとまっつんが声をかけようとしてるのにそれを止める岩ちゃん。連れないなぁ。
「えー、俺行くわ。まっつんどうする？」
「マッキーが行くなら俺もー」
2人が行っちゃったよ。じゃあ俺も！あれ、なんだろう、後ろから感じる嫌な感じ。
「おいクソ川、お前は行くなよ」
「なんでよ岩ちゃん！あ、岩ちゃん話せないから？照れ屋だもんねぇ。しょうがない！この及川さんがそばにいてやろう！」
「違うわ！変なこと言うんじゃねぇ！」
俺のこと叩きながら岩ちゃんが言う。痛いよ！やっぱりいい？あの女の子たちのところ行ってもいい!?もういいよね!?岩ちゃんなんかしーらない！！！
━◈━◈━◈━◈━◈━
「ねぇ、君たちー」
Aたちの後ろから男の人の声がする。振り返ると、そこには、背の高い男の人が2人立っていた。
「はい？」
百合が返事をする。他校のイケメンと話せる滅多にないチャンス。しかし、喜びをうまく隠していた。
「君たち、今ちょっと時間ある？」
ピンクベージュのベリーショートの髪をした男はどこか楽しそうに言う。背丈は東峰と同じくらいだろうか。近くで見るとなおさら大きく感じる。
「ちょっと一緒にお茶でもどう？」
黒髪の癖毛の男が言う。先に声をかけて来た男よりも背の高い、月島と同じくらいの身長をしていた。背丈といい、髪といい、知人に似ていたためか、Aはこっそり顔をしかめた。
「時間はありますよ」
どないする？と夏実が問いかける。時間は17時頃。少し早い夜ご飯くらいならできるのだ。伊織がいいんじゃない？と言う。
『私はみんなのお好きなようにしてくれれば』
Aは普段よりも柔らかい声を心がけて言う。表情も穏やかだ。それを聞いて、明るい髪をした男が口を開いたときだった。
「ねぇ、その話、俺も混ぜてくれない？」
青城の2人がバッと振り返る。そこには、ニコニコと笑みを浮かべた、茶髪の特徴的な髪型の男が右手を振っていた。
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作者名：七瀬月華 | 作成日時：2024年2月7日 17時
