Happy New Year！ ページ15
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｢A〜！初詣行こ〜！｣
現在の時刻、午前7時30分。Aは起きていたからいいものの、突然来られたらそれはびっくりする訳で。
突然訪れた百合の後ろには、普段通りの伊織と、半分寝ている夏実がいた。きっと百合の突然の訪問で叩き起こされたのだろう。
日付変わってすぐにL○NE入ってたからだろうか。朝の弱い夏実には厳しいようだ。 かわいそうに。
｢行かないとダメ？って言うのは無しね！強制連行だから☆｣
助けを求めて伊織を見ると、｢諦めろ｣と首を横に振られた。
『はぁ、おばあちゃんに言ってくるからちょっと待ってて』
そういうと、一度家の中に引っ込んでいった。
数分後、がっつり防寒してAが出てきた。夏実はもう限界なのか、伊織におぶられている。
｢よしっ！じゃあレッツゴー!!｣
━◈━◈━◈━◈━◈━
向かった先の神社は初詣の参拝者で混み合っていた。神社に着く頃には、夏実もひとまず目を覚ましている。
｢いやぁ混んでるねぇ｣
と、奥の方も見る伊織。
｢眠い……。百合〜このお返しは絶対もらうからな…｣
｢分かってるよ！｣
百合を責める夏実と、それを流して｢さぁ並ぼう！｣と先陣を切る百合の後をついていく。
たくさんの売店も出ていて、縁日のようだ。百合と夏実は、お腹が空いたようで、何かを買いに行ってしまった。伊織とAはそのまま並んでいる。
｢Aはお腹空いてないの？ベビーカステラとかチョコバナナとかあったけど？｣
『今日はいい。お正月は和菓子って決めてるから』
｢何そのルール……｣
『気分？雰囲気？の問題』
しばらくして、両手にたっぷり食べ物を持った二人が満足そうに帰ってきた。幸い、お社までまだ距離がある。なんだかんだ大食いの二人ならばペロリだろう。
Aの予想通り、順番が回ってくるだいぶ前に食べきってしまった。
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作者名：七瀬月華 | 作成日時：2024年2月7日 17時
