道中の会話 ページ10
道中、私達は好きなもの、趣味を始めとした色々な話をした。
私は胡蝶さんに鬼や鬼殺隊についてたくさん質問した。なんでも日輪刀という特殊な刀で頸を斬ったり、胡蝶さんのように特殊な毒を使わないと殺せないそう。
鬼を殺すのって《SPES》の構成員を殺すより難しそうだなぁ。あれも一応人間ではあるし。
胡「ヒマワリちゃんは…」
貴『?はい』
胡「鬼と人間が仲良くできると思いますか?」
貴『難しい…いえ、不可能に近いでしょうね。』
胡「即答、それにはっきり言いますね…(苦笑)」
貴『鬼は人間に害を加える限り、人間は鬼を恨み続けるでしょう?でも鬼はあくまでも食事をしているだけなので人間に害を加えないというのは無理です。だってそれをしたら鬼が生きるための食事ができなくなってしまいますし。もしできたとしても固定観念を全員がはらうことはできないでしょう?鬼の全てが悪者だと決めつけ、罵り、攻撃するかもしれない。人間は自分と異なるものを恐れ、排除しようとしますからね。起こったことは、過去は変えられないんですよ。過去を引きずり続ける限り、悲しみの連鎖は続いていくんです。』
胡「そう、ですよね。やっぱり__貴『でも、』?」
貴『それができるなら、それが一番いいんでしょうね。というかそれ、胡蝶さん自身の意見ではないですよね』
胡「…何故そう思うのでしょうか?」
貴『だって鬼の話をしている時の胡蝶さん少し怒ってましたし、仲良くできるか質問してきた時は悲しそうな、諦めているような感じでしたし。』
胡「鋭いですね…。そうです。これは私の姉が死ぬ間際に言っていたことなんです。鬼に殺されたというのに、鬼と仲良くしたいなんて…」
貴『能天気な方ですね。でも、よほど優しいお姉さんだったんですね。
私とは大違い…(ボソッ』
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作者名:蒼井葵 | 作成日時:2021年10月22日 21時