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遭遇(本編開始) ページ6
次に目を開けた時に見えたのは森、森、森。
え、も、森?
さっきまで《SPES》の構成員と屋内で戦ってたはずなのに…。
貴『とりあえず、今居る場所の特定をしないと…。』
ブレザーのポケットからスマホを取り出してみると…
貴『え…?け、んがい?嘘、で…しょ?此処どこ?』
事態の深刻さに全身から熱が引き、脂汗が吹き出す。
気絶はしていなかったにも関わらず、一瞬にして森の中に飛ばされた?
そんなこと、あり得ない。
今までの《世界の敵》やら、《人造人間》やらも非現実的な話ではあった。でも「瞬間移動」なんてその方が私は信じられない…。
奥歯が噛み合わず静寂に包まれた森にカチカチという音が響く。
貴『風靡さん…風靡さん……!』
此処にいない母であり、師でもある存在の名を呼ぶも、当然言葉が返ってくることもない。
今まで片時も離れてこなかったと言っても過言ではない存在がいないことへの不安や恐怖に押し潰されそうになった時だった。
______見たことのない、異臭を漂わせるモノと遭遇したのは。
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作者名:蒼井葵 | 作成日時:2021年10月22日 21時