(改訂版)《暗殺者》の弟子兼養子、トリップして鬼を狩ります！

葛藤 ページ16

返事はしなかった。
「私は今から100年後の世界から来ました〜！」
なんて言ってみろ。
頭のおかしい奴だと、信じてもらえないに決まっている。
どうしてこうなった？原因は？
そうだ、此処にくる前、私は《SPES》の構成員を殺してた。それで、任務が終わって、風靡さんと話してた…。話してる途中で風靡さんが血相を変えて…こっちに来たんだ…。そしたら視界が白くなって…気づいたら此処にいたんだ……。

だから…これは《SPES》の構成員の仕業。
殺し損ねた奴はいなかった。
つまり、私達が気づかないほど気配を消すのが上手い奴がいた？
そんなことができる奴、いる？
気配を探るのが困難な人…風靡さんとシエスタさん、スカーレットさんとかも難しいけど…。
《SPES》の中にそんなことができそうな奴はリストにはなかった…。


いや、誰がやったかを考えても仕方がない。
戻る方法を考えないと…。
この世界で死ぬ？いや、肉体も精神もこっちにあるはず…。此処で死んだらそのまま死ぬかもしれない…。

どうしたら……。風靡さん…、風靡さん‼
風靡さんならこんな時どうする？？



風靡さんなら………………

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