父親なんか大嫌い (ページ24)

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美咲(母)「A…人を恨んじゃだめ。

何回言えばいいの？
お父さんはね、頑張って私たちのためにお仕事をしてくれてるのよ」

『でもね、母さん。

あの人は僕のお父さんじゃないよ』

美咲「正真正銘のお父さんよ

Aはどうしてそんなに恨むの？」

『僕、知ってるよ？

お母さんがあの人と話し終えた後部屋の中で泣いてるところ

あの人、母さんが泣いてるってこと知ってるのに何も言わず家から出ていっちゃった

僕ね、母さんを悲しませるやつ大嫌い！』

美咲「A…………。

あれはね、お父さんが_________________だから泣いちゃってたのよ」

美咲「ほんとは言っていいことじゃないんだからね！内緒よ？」

『約束ー！』

美咲「Aに守れるかしら？笑」

『守れるもん！！』

美咲「あらあら……私達の息子は立派に育った物ね笑」

美咲「でもね、人を恨んじゃだめよ。
人を悲しませないで。

人を裏切るような真似は絶対にしないでね。

そしてお父さんのことを______」

降谷「A……？」

遠い真っ暗の先であいつの声がした

あいつの声が大嫌いなはずなのに今はなんとも思わない

こいつが狂わせたんだな。俺を

いいさ。母さんの言う通りにするよ。

こいつをいや、お父さんを少し認めよう

『なんでいんの？』

気づくと俺は父さんの車の中にいた

降谷「あか…沖矢さんから電話で…………」

『あぁ、そう。』

降谷「すまなかったな…………いい父親になれなくて。

Aは父親がいらないのにな」

『まだ引きづってんのかよ

親子はな、ぶつかり合うのが普通なんだ』

降谷「！親子…？」

『母さんが夢にでてきたんだ。

父さんを恨むなって頑張って私達のためにお仕事をしてるんだからってお母さんから言われたことがあった

「あいつ」と呼ばず「父さん」って呼びなさい

私が死んじゃったら父さんのことを任せたわよ

私はもう長くはないから

って言ってた。

あれからおばあちゃんとおじいちゃんに聞いたんだ。母さんのこと

そしたら母さんは病気で寿命があったみたい

だから俺の推理によると母さんは病気で負けて死ぬより俺を守って死んだ方がいいと考え俺を庇って死んだんじゃないかなーっと

母さん、人一倍正義感で溢れていたから』