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134個 ページ44

比較的小さかったキノコは、一口で彼奴の口の中に消えた。

なんだ彼奴…?たかだかキノコ一本食べるの見せたかっただけなのか?




「清君…」


『ん?』


「これから想像を絶する鬼ごっこが始まるけど、
太宰さんには絶っっ対に捕まっちゃダメだよ…」

『そんな全てを諦めた様な顔で言わないでよ』



敦さん、目が。目が明後日の方向向いてる。









.









「うふ…うふふふふふ…」


『!?』

「は、始まった…」




物音と気味の悪い笑い声に思わず振り返ると、
彼奴は俯いたまま肩を震わせて笑っていた。

そのままゆっくり顔を上げ




「みぃ〜〜つぅ〜〜けぇ〜〜〜たっ!!」





「ひぃっ!」

『うわっ!』






急に何時もの三倍くらいの速さで彼奴が飛び掛かってきた。

なんとか避けた僕たちの後ろの机に着地した彼奴は、ずっと笑いながらまた振り返った。



…まって顔がやばい。

目が据わってるぞ、あれ。






「うふふふふ…虹色のゾウリムシ、今度こそ捕らえるぞ…。


やや!私はなんて幸運なんだ!こんな所で星型のミカヅキモに出会えるなんて!」




『もう三日月じゃ無いじゃん、それ』

「捕まったら包帯巻きだよ、清君」

『藻類よりはそっちの方がまだ善い気がする』


「いや、物理的に包帯巻き」

『勘弁してよ、っと!』




「あひゃひゃひゃひゃひゃ!」





『ひぇっ…!』

「あわわわわ!」





怖い怖い怖い怖い!


てか彼奴あんなに跳躍力あったっけ?
なんか通路挟んだ机と机の間とか軽々しく跳んでくるんだけど。



…あれ?ネコどこ行った?





《頑張れキヨ〜》

『あっ、お前狡いぞ!』


一人棚の上で高みの見物しやがって!!





「うふふふふ、君たちでは私から逃げられないよ!」


『「 冗談に聞こえないですよ!/んだけど! 」』






僕も敦さんも気が付けば異能力使ってる。
二人とも無意識に尻尾出るくらいには焦ってる。

僕は割とこういう狭いとこ移動するのは得意だけど、敦さん虎だからなぁ。


勢い余って偶に壁に激突してるんだよね。

痛そ。






「いったぁ!」

「うふふふ、鳥黐発射!」


『っ!』





彼奴…!ホントに鳥黐投げつけやがった!!

さっき敦さんが頭ぶつけた壁には本物の鳥黐が
べったり貼り付いていた。


寸でで敦さんを抱えて、ネコの居る棚の上へ避難。




…したは善いけれど。






『ちょっとネコ!もうちょっと奥行けない!?』

《無ー理ー!店員超過(オーバー)!》

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闇少女(プロフ) - ありがとうございます!お願いします! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - あ…あ…ありがとうございます…!( ;∀;)黒蜥蜴!確かに出てなかったです!ザアパルク後ら辺にいきます(*´-`) (2018年4月17日 7時) (レス) id: 92e6776368 (このIDを非表示/違反報告)
闇少女(プロフ) - 黒蜥蜴と絡んでほしいです。更新頑張ってください! (2018年4月16日 17時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のら猫 | 作成日時:2018年4月8日 17時

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