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121個 ページ31

「で、銀の野郎は?」


「先に行った筈だが」




「…来てねえけど」






広津さん……言い難いな。柳さんにしよう。←


柳さんと立原さんの他にもう一人居るみたいだけど
先に出た筈なのに何故か居ないらしい。

二人の間に若干の緊張が走った。







.









その時

背後で微かに土が擦れる音が聴こえた。


殆ど反射的に三人とも振り返る。







「銀!何して………」


『え……』








「…………」




銀と呼ばれた人は髪を高く結い上げ、
黒外套にマスクと云う何処か暗殺者を思わせるような格好で、実際僅かに血の匂いを纏っていた。




そして、その腕に抱かれて居る者が2匹。








『……わんこ…』


「お前…それ拾ってたのか……?」





「……!」







違う、と全力で首を横に振って否定。

若しかして喋れないのかな…?





というか多分この人犬好きじゃないよ。


顔真っ青だもん。

待つ腕ちょっと震えてるもん。




…わんこの方は尻尾ブンブン振ってるけど。






すると銀さんは地面に短刀で何か書き出した。

いやそれ刃物…







「…成程。里親探しを頼まれたという事か」


「……!」







「『 なんで判るんだ?/です? 』」







柳さんの解釈にこれまた勢い良く頭を振って
肯定を示す銀さん。


…え、地面にあるの棒人間二人と犬二匹の絵だけだよ?



これで判るって凄くね??







「そんで、そのまま持って来たと」


「…犬は苦手だったと記憶していたが」





『いや、多分今も全力で我慢してると思いますよ』


「…!(コクコク)」






「じゃどーすんだよ…」



『探します?何なら手伝いますけど』




「ふむ…。済まないがそうさせて貰っても構わないかね?矢張りそろそろ銀が限界そうだ」


『はーい』




…そう云えばこの人たちマフィアだったよなぁ。

まいっか。









.









◆ ◆ ◆









.









「悪いな。今日一日付き合わせちまって」


『楽しかったから大丈夫っす』





暫く街を探し回り、無事里親になってくれる人を見つける事が出来た。


いつの間にか日は傾き、影が延びていた。

銀さんは軽くダウン中。





「では我々はこれで失礼する。孰れ会えばまた」


『次も戦わない関係だと良いんですけどね…』





互いに少し苦笑いし乍ら、其々反対へと別れて歩き出した。




ーーーーーーーーーー

リクエスト・黒蜥蜴との絡み


闇少女様 ありがとうございました(*´-`)

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闇少女(プロフ) - ありがとうございます!お願いします! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - あ…あ…ありがとうございます…!( ;∀;)黒蜥蜴!確かに出てなかったです!ザアパルク後ら辺にいきます(*´-`) (2018年4月17日 7時) (レス) id: 92e6776368 (このIDを非表示/違反報告)
闇少女(プロフ) - 黒蜥蜴と絡んでほしいです。更新頑張ってください! (2018年4月16日 17時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のら猫 | 作成日時:2018年4月8日 17時

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