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「で、銀の野郎は?」
「先に行った筈だが」
「…来てねえけど」
広津さん……言い難いな。柳さんにしよう。←
柳さんと立原さんの他にもう一人居るみたいだけど
先に出た筈なのに何故か居ないらしい。
二人の間に若干の緊張が走った。
.
その時
背後で微かに土が擦れる音が聴こえた。
殆ど反射的に三人とも振り返る。
「銀!何して………」
『え……』
「…………」
銀と呼ばれた人は髪を高く結い上げ、
黒外套にマスクと云う何処か暗殺者を思わせるような格好で、実際僅かに血の匂いを纏っていた。
そして、その腕に抱かれて居る者が2匹。
『……わんこ…』
「お前…それ拾ってたのか……?」
「……!」
違う、と全力で首を横に振って否定。
若しかして喋れないのかな…?
というか多分この人犬好きじゃないよ。
顔真っ青だもん。
待つ腕ちょっと震えてるもん。
…わんこの方は尻尾ブンブン振ってるけど。
すると銀さんは地面に短刀で何か書き出した。
いやそれ刃物…
「…成程。里親探しを頼まれたという事か」
「……!」
「『 なんで判るんだ?/です? 』」
柳さんの解釈にこれまた勢い良く頭を振って
肯定を示す銀さん。
…え、地面にあるの棒人間二人と犬二匹の絵だけだよ?
これで判るって凄くね??
「そんで、そのまま持って来たと」
「…犬は苦手だったと記憶していたが」
『いや、多分今も全力で我慢してると思いますよ』
「…!(コクコク)」
「じゃどーすんだよ…」
『探します?何なら手伝いますけど』
「ふむ…。済まないがそうさせて貰っても構わないかね?矢張りそろそろ銀が限界そうだ」
『はーい』
…そう云えばこの人たちマフィアだったよなぁ。
まいっか。
.
◆ ◆ ◆
.
「悪いな。今日一日付き合わせちまって」
『楽しかったから大丈夫っす』
暫く街を探し回り、無事里親になってくれる人を見つける事が出来た。
いつの間にか日は傾き、影が延びていた。
銀さんは軽くダウン中。
「では我々はこれで失礼する。孰れ会えばまた」
『次も戦わない関係だと良いんですけどね…』
互いに少し苦笑いし乍ら、其々反対へと別れて歩き出した。
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リクエスト・黒蜥蜴との絡み
闇少女様 ありがとうございました(*´-`)
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闇少女(プロフ) - ありがとうございます!お願いします! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - あ…あ…ありがとうございます…!( ;∀;)黒蜥蜴!確かに出てなかったです!ザアパルク後ら辺にいきます(*´-`) (2018年4月17日 7時) (レス) id: 92e6776368 (このIDを非表示/違反報告)
闇少女(プロフ) - 黒蜥蜴と絡んでほしいです。更新頑張ってください! (2018年4月16日 17時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら猫 | 作成日時:2018年4月8日 17時