ムノウ【wrwrd】

8話 ページ9

『…ん？』

起きるとそこはさっきとは違う場所で｡
あたりを見回してみれば自分の部屋だということが確認できた｡
でも私はなぜここに？

起き上がってみようとすると足のほうに重みがあることに気づいた｡
グルさんか？まぁそんなことするのグルさん位やろなぁ…

自己完結をして起き上がってみると目の前に広がったのは予想外の光景で｡

『シャ､シャオロン！？』

私の足のほうで寝ていたのはグルさんではなくシャオロンで｡
なんでシャオロンがいるの？！もしかして運んでくれたの！？だとしたらなんで！？

私が脳内でパニックを起こしているとシャオロンが起きたようで｡こちらを見た｡
あー､睨まれるんやろなぁー

でも､シャオロンがした行動は予想の斜め上を行った｡

sha｢あ！A起きたんやな！良かったわぁ…急に倒れるからビビったんやで！」

と､ニコニコ話しかけてくるシャオロンに不信感を抱いた｡
…こいつ…

『お前､さてはシャオロンじゃないな？』

私がそう言うとシャオロン(？)はさっきのニコニコ顔から真顔になった｡
そしてニタァ…と笑う｡は？キモ()

？｢あー､バレちゃったか〜｡結構似てると思ったんだけどねー？」

そしてまたニコニコしだす｡いやキモイって

『…何が目的だ｡シャオロンをどこにやった』

？｢目的ぃ？君を殺すこと｡まぁ､君が予想外にも倒れちゃったからね〜」

『じゃあ寝ている間に殺せばよかったじゃないか』

？｢いやぁ､そんなずるはしたくなかったんだぁ…対等に戦いたかったからね」

『…そうか｡それよりシャオロンをどこにやったと聞いているんだ』

？｢それなら大丈夫だよ！シャオロンさんは地下牢で手足縛って口を塞いでるだけだからね」

いやいや､何が大丈夫だよ｡動けねーじゃん

『へぇ…じゃぁここで戦うのもなんだろう｡中庭で殺りあうのはどうだ』

？｢んー､ま､いっか！んじゃ､中庭いこー｡あ､俺の名前はカイト｡覚えておいてねぇ」

いやいや敵に名前教えんなし

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