狐の嫁入り【暗殺教室】 (ページ11)

今日:25 hit、昨日:10 hit、合計:7,496 hit

プール7 ページ11

その後は練習、練習、練習…。

本校舎では…

｢良いタイムだ、多川心菜！！いつの間に練習したんだ、エラいぞ！！｣

教師が言う。多川は中心で拍手喝采を浴びていた。注目されて嬉しげだ。それを見ているのは

｢カッコよかったよ、心菜｣

メグである。メグと私は帰り際、体育の実技テストを受ける多川を見ていた。

｢水が怖い克服したんだ。もう私の助けが無くても平気だね！｣

良い笑顔を見せるメグだった。

｢これで彼女に責任は感じませんね、片岡さん｣

メグはスッキリした表情だが、結局殺せんせーが泳げるのかは分からずじまい。

｢ああ、それと｣

殺せんせーは屈んで触手を水につけた。

｢察しの通り、先生は泳げません。弱点といえば最大級と言えるでしょう｣

一気にふやける殺せんせーの触手。

｢とは言え、先生は大して警戒していない。落ちない自信がありますし、いかに水中でも片岡さんと天羽さん2人なら相手にできます｣

そこまで読まれていたか。まあ、薄々思っていたが。

｢ですから、皆の自力も信じて皆で泳ぎを鍛えて下さい。そのために、このプールを作ったんです｣

メグのように得意な人だけが引き受けるのでなく、カエデのように不得手な人も含めた皆で殺しにこい…と。

｢…なんだ、これ｣

次の朝、早速泳ぎに来た私は驚愕した。