バグ大 反応集 ４

・ ページ29

*拷問ソムリエ



《伊集院》


「私が気が付かないとでも思ったか？」


伊集院さんなら襲いかかる前に……おそらく気づいてしまう
でしょうね。綿密に計画を練ったはずなのにいきなり出鼻を
くじかれた男女は言い争いをしますが……

「刃物の扱い方を貴様らの体をもって直々に教えてやろう」

とはいえ、ここでそんな事をするつもりもないので意識を
刈り取った後に流川君へ連絡をして例の部屋に運びます

「見苦しい所を見せて申し訳ない。怪我はないかい？」

「……私のせいでごめんなさい」

「君は悪くない」

私情を挟まない。なんてこの時ばかりは難しいでしょうね



《流川》


「流川君！血が……っ」

「っ、僕は平気ですよ」


伊集院さんに比べてまだまだな流川君は間に合わないと
判断した為に自身の体を盾にする事を選びました

「男も女も関係ありません！全力パンチ！」

ちなみにこの男女は後に拷問を受ける事になりますが……


「君もまだまだだな。直前まで分からなかったとは」

「そう、ですね」

「気配に気づく鍛錬もしないといけないね」


その途中に流川君は伊集院さんに軽く叱られるのでした



《伍代》


「俺はあまり戦いは好まないからね。その懐に隠してる
　刃物を捨ててくれるかい？」

「て、テメェ……何で気がついて」

「そんなの関係ないわよ！」


せっかく伍代さんが譲歩しようとしたのを無視した女は
そのまま刃物をAさんに向けました

「ここまで頭が悪いとは……面白いね、君達」

実はこれは誘い水。相手を確実に潰す為の口実を伍代さんは
模索していたようです

まんまと策に嵌まった男女は新しい拷問を試す為の材料として
伊集院さんに献上しました



「何も直接手を下す必要はない。適材適所ってやつさ」



いずれにせよ、Aさんに仇をなす人間は徹底的に……
これが情報屋伍代千隼の恐ろしい部分です





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